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過去 家族 5<波留編>
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唇を重ねられた波留はなれない出来事に驚きを隠せない
ビクビクと身体を痙攣させていると波留の口の中にぬめりとしたものが入り込んでくる
「…んぅっ‼︎んっ、んんっ‼︎」
歯列をなぞられ上顎をくすぐるように撫でられ、口内に兄の唾液と波留の唾液が混ざり底に溜まっていく
舌を入れられ息継ぎの限界が訪れた波留は手錠を強く引き音を鳴らして、離す様伝える
そんな波留の限界を悟ると、兄は名残惜しそうに唇から離れてくれた
「…はぁ…っはぁ」
唇が離れると同時に波留は肩で息をし酸素を大量に肺に通す
「…金魚みたいだね。」
そんな波留を見て兄は、頬をなぞりながら楽しそうに喋る
「…目隠しも解いてあげる。そろそろ波留の顔が見たい」
何処までも理不尽な兄が目隠しを外し、波留は部屋の眩しさに少し目を瞑った
「…っ‼︎」
目が部屋の明かり大分慣れた頃、波留は自分がどんな状況に置かれているのかを察した
病院などで入院すると着ることの出来る病衣(びょうい)という服に足枷、首には首輪、腕は両方とも括られており重たげな鎖と繋がれている。
そして、目の前に波留を傷つけた刃物と切られて鮮血が流れ落ちるふくらはぎ、楽しそうに微笑む兄…
「波留はいい子だね。他の奴なんかよりもずっと静かに出来てる…」
他の奴とはきっと、先程の声の主だろう
(あの人も…俺みたいに捕まってたのかな。)
波留は出来る限り瞳を動かし泣き叫んでいた人を探すと、窓際の隅に小さくうずくまって震える華奢な男の人がいた
自分と同じ病衣を着て、足に足枷をつけられている
彼の身体は傷だらけの痣だらけで、包帯やら絆創膏などでは隠しきれないほどだった
…どれ程怖い事を兄されたのだろう
その様子を見ていた兄が波留の顔を見て首を傾げた
「波留…あれが気になる?」
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