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マジックミラー 6
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波留はその後のことはあまり覚えていない
ただ自分が、猇が満足するまでよがっていたのは覚えている
気づくと朝になっており波留は猇の部屋の布団で寝かされていた
衣服も中も綺麗になっていたから猇が後処理をしてくれたのだろうと考える
が、困った事が1つ
(…皆に合わせる顔がない‼︎)
朝食を取るため、波留はバッキバキになった腰を抑えながら満足気な猇の斜め後ろを歩いていた
「…波留くんー♡」
後ろから声をかけられ振り向くと、髪をサイドに縛った紫乃が此方に走ってくる
「あ、紫乃さん。先日はどうもご迷惑を」
頭を下げて謝ると、彼女頭を下げて謝ってくる
「私もごめんねー。まさか、あんなに怒られるとは思ってなくて…。」
訳を聞くと、波留を部屋に置いた後、短時間で猇から説教を受けたらしい
「…全く、怖いったらありゃしない。…で、その後はどうだったのかしら?」
波留は彼女の問いかけに間抜けな声を出してしまう
「………ぇ?」
「個室に入った後の事よー♡…あそこね、プライベートルームだから防音万全だしガラスがマジックミラーになってるの。だから、中の様子が見えないのよねー…って波留くん?」
紫乃の言葉に、耳まで真っ赤にする波留
「…あら、これは何かあった反応ね♡」
「……猇。なんで教えてくれなかったのさ」
俯いたまま猇に問いかけると、彼は楽しそうに答えてきた
「教えちまったら面白くねぇだろ?」
「じゃ、じゃあ、チラチラ見られてたのは…」
「ただ単に窓ガラスに映った自分を確認してただけだろ」
それには波留も羞恥を隠しきれなかった
「猇のバカっ‼︎アホ、変態‼︎」
真っ赤な顔で猇に怒鳴りつけると、彼はククッと笑って波留の頭を撫でてくる
「でも、勘違いしてるお前も可愛かったぞ?」
耳元で小さくそう囁かれ、波留の顔は更に赤くなった
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