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さようなら、俺の部屋
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今、俺たちは一緒に俺の家に向かっている。
でも、すぐ隣なんだけどな笑
「時雨、ちょっと待ってて
材料とか何もないならこっちから持って行ったほうがいいと思うから。
あと…絶対入ってくんなよ?」ジトッ
「わかったから早く取りに行け
お前が入っていいって言うまでダメなんだろ?
なんかあったらすぐ呼べよ?」
「………うん………」
すぐに部屋に入って荷物の整理をした
ていってもとくに持っていくものはない。
今、こうしてみると何もない部屋だなと思う。
慰霊…どうしよう…
時雨の家って仏壇あんのかな?
「まだかよ?」
「あ、
もういいぞー!」
悩んでいると時雨が呼んできた。
「……ほんと、なんもねぇ部屋だよな?
いつも何してるんだ?」
時雨が物珍しげに当たりを見渡す。
「別に…
なぁ時雨、お前の家って仏壇とかあるか?」
「そういえばねぇな。
畳の部屋はあるし、そのにある仏壇俺の家に運んでもらえればいいか」
「いいのか……?」
「おぅ!
恋の大切なものなんだろ?」
まさか仏壇を持って行っていいなんて思ってもいなかった。
無理なら慰霊だけでもっと思っていたから
「……もう持っていくものとかねぇんだよな?」
もう一度部屋を見る
もう…戻ってはこられない……
「うん…大丈夫」
俺は静かにドアを閉めた
さようなら、俺の家………
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