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コンビニで用を済ませると、アパートまであとわずか。最後の角を曲がるころになって、蒔田はどんな状態で家を出たのか軽く不安になった。
片付けてから出たとは思う。なのに、やたら落ち着かない。好きなオンナノコを家に誘うわけでもないのに。ただ成り行きで、同郷の先輩が泊まるところがなくて家に来ただけだ。
玄関を開け、中へと続くライトをつけてから、深山を部屋へと誘う。思ったとおり部屋の中の状態は悪くなかった。もともと蒔田は、部屋に沢山ものを置いておくのは好きじゃない。
「せまいですけど、どーぞ」
「だからぁ。学生のアパートなんてどこも似たようなもんだって」
そう言いながら深山は靴を脱いで入ってくる。さりげなく靴の向きを揃え直すところが、いい。靴の踵を踏みつけてないところも。
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