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いれ替わるようにシャワーを浴びて戻ったら。
眠ってしまってるだろう、という蒔田の予想を裏切って深山は起きていた。
相変わらず髪は濡れたままで、ソファでスマホを弄りながらゴロゴロしているけれど。
よかった、起きてて。そこで朝まで寝るとマジで腰にくる。蒔田は何度も経験して、その度に翌朝後悔している。
…それにしても。やっぱり髪はしっかり乾かさないと。生乾きだとひどい寝癖がつく。
片手でくるくるとドライヤーのコードをほどきながら近づく蒔田に、深山はマジか、マジでかと笑う。この期に及んで、男は黙って自然乾燥だ!とか言ってるけど。
「本気と書いてマジと読む。…うりゃ!」
ソファの深山を押し退けて座り、蒔田は自分の膝の間に深山を挟み込んだ。タオルを首から引き抜き、ちからいっぱい頭を拭く。
「あー。きもちぃー」
最初の抵抗はなんだったのか。ドライヤーの風をあびて深山はされるがままに、身を任せてもたれてくる。ふさふさの髪から、さっきまでとは違う香り。蒔田の家のシャンプーの香りだ。だけど、自分の髪よりいい匂いがすると思った。
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