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新しい命
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夜久が、お腹に異変を感じたのは、今から結構前の事。自身に腫瘍があると知る前からの事ーーーー。
夜「?」
夜久はある日お腹に異変を感じた。最初は、気のせいかと思った。だが、お腹の異変は治らなかった。そして、体調も悪くなる。それを、変に思った夜久は、すぐに母親に言った。すると母親は、病院へと夜久を連れて行った。夜久は不思議に思いながらも、母親について行く。病院へと着いた夜久は、検査を受けた。検査が終わり、先生のいる部屋へと呼ばれる。そこで言われたのが、
「妊娠してますね。おめでとうございます。」
と、言われた。
夜久は、困惑した。妊娠とは、女がなるのではないのか、と。すると、困惑した夜久を見た先生が優しく微笑んで説明した。
「確かに妊娠とは、女性がするものです。ですが、極稀に男性が妊娠するケースがあるんです。」
夜「はぁ。」
「ふふっ。心配なさらずとも大丈夫です。産むのであれば、全力でサポートしますよ。」
夜「はぁ。」
「夜久衛輔さん、あなたが産むかを決めて下さい。勿論、今ではなくていいですよ。相談し、考えて答えを見つけて下さい。それによって、産むか、おろすかで、変わりますから。」
そう言われた夜久。だが、答えはもう出てる。
夜「産みます。」
「え?」
夜「この子を産みます。」
その声は、優しく、それでいて凛としている声だった。
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