アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
疑惑から確信へ
-
あれからすぐにその女子と圭太は別れてしまった。
まぁ何を言いたいかというとだな…
歴代の彼女全員を知ってるわけではないけど、ヤることはヤってもどちらかというと付き合い方は淡白な方だった。
ヤキモチのヤの字も感じなさそうな…いや、妬いても表に出さなそうな圭太が
妬いてる?
「…………」
おおっと…
せっかく大量の本を買って帰ってきたのに、開きもしないでソファーに座ってるとこをみるとよっぽど…
「け、圭太?」
恐る恐る声をかけたら黙ったまま隣の場所をポンポンと叩いた。
座りながら圭太の顔色を窺ってみるが、何を考えてるのかさっぱりわからない。
どうしたものかと悩んでいたら座ったままギュッと抱きしめられて、盛大なため息が耳の後ろの方から聞こえてきた。
「やっぱりお前を抱くんじゃなかった…」
え?
後悔したような声でそんなことを言われて頭が真っ白になった。
どういうこと?
なんでそんな事言うんだよ…
「ほんとふざけてる…」
ふざけてんのはお前だよ
「どいつもこいつもお前ばっか見やがって
お前もお前であの女にやすやすと触らせやがって…」
「はい?」
何を言いだすかと思えば…
「お前を可愛いと思うのは俺だけでいいんだよ」
……間違いない。ヤキモチだ。しかも物凄い拗ねてる。
「あーーークソッ!
こんな事言いたくなかったのに…カッコワリィ……」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
200 / 662