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コンタクトちょっとどうにかしてくる!って立ち上がり部屋に戻った。
泣くなよ…
涙なんか流すな…
好きなのは俺だけなんだよ。
あいつにはもう俺への好きはない。
だから泣くなよ…
酷いのはあいつだ。
俺は…泣かなくていいんだ。
泣いてもどうにもなんないんだから。
ゴシゴシと乱暴に目をこすり、部屋から出た。
泣き顔見られて恥ずかしいけど、でも…
どうせ最後だ。
智也が行くまで一緒に…居たい。
席に戻ったら智也はもうすでに完食していて、旅行の支度をするのだろう、椅子から立ち上がり、部屋へ向かっていった。
さっきまで普通に食べれたのに…
智也がいなくなった途端食欲が湧いてこない。
食べ物が…美味しくない。
そういえば駿に痩せたって言われたっけ?
痩せた…かな?
子供ん時、よく母親が言ってた
『皆んなで食べたほうが美味しいんだから』
って言葉の意味がわかったかもしれない。
そん時は
『食べ物は味が美味しいから食べてるんじゃん。』
とか言ってたな。
『焼肉だったら一人でも美味しいし』
とかよくわかんない意地はってたし。
でも今は…
そうだね。
智也が居ない所で食う飯は…
美味しくない。
「行かないで」
無意識にそんなくだらない事を…誰にも届かないのに声にしていた。
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