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尾野 帝の日常(君に・揺れる)
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深めの帽子に
濃いサングラス
トレンチコートの襟を
両手で引っ張り顔を隠しながら
校門の影に隠れて
中をチラチラ覗く
変質者みたいな俺の行動に
前を通り過ぎる犬が吠えた
やめて~
ごめんて!
用済んだら
すぐに帰りますから~……
つか、
俺は別に来たくて来たわけちゃうし!
―――――君が
『会いたい』っつぅから
高速を思いきり飛ばして
来ただけやし……
よいこのみんなは
法定速度、守ろうね!
はは…………
―――何してんねやろ、俺…………
しかも待ち合わせの時間まで
あと30分もあるやん!
はぁ………どないしよ
会ったらなんて言お……
『久しぶりー!元気しとった?』
うん、ええ感じ
そうや………
別にやましいことなんか
なにもないやんか
あれは
一夜の過ちやったんやし
何とも思ってないんやから
真柴和臣の顔見たからって
動揺せぇへんもーん、俺
「尾野さん
「ぎゃ――――――っ!!」……」
突然名前を呼ばれて
飛び上がった俺は
地面に尻餅をついて
はぁはぁ、と息をした
「な、な、なんやねん!
いきなりびっくりするやろ!?」
「…………すみません」
突然現れた真柴和臣に
ドキドキしながら文句を言った
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