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初めて・心で・感じる(※)
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俺は椎名を抱き抱え
お湯から脱出すると
舌を絡ませながら
椎名を檜の浴槽の縁にそっと置いた
椎名が着ていた衣類を剥ぎ取り
俺のもすべて脱ぎ捨てると
俺たちは
初めて裸で向き合った………
しばらく互いの視線を絡ませ
何も言わずに
優しく触れるだけのキスを数回する
「初めて、ですね………」
「初めて…………」
椎名の言葉を
俺はオウム返しした
「ちゃんと、するの」
「そう、だったかな………」
――――――――――
そう言われると、
そうかもしれない
技術室では
俺が椎名を犯す感じだったし………
あとは、車の中で………
だけど、最後まで、してない………
そう考えに至った俺の心臓は
ドキドキと早鐘のように打ちつけた
椎名は
俺の体を見つめ
「……………触っても、いいですか?」
艶やかな声で聞かれた俺は
「……………うん」
椎名の手を取り
自分の傷跡へ導く
椎名の人差し指で
膨らんだ切り傷をツツ……と撫でられると
「………んっ、………っ!」
堪らず俺の体がビクッと反応した
椎名はゆっくりと顔を近づけ
舌を突き出して
いやらしく這わせていく
「あぁっ、………っ、はっ……」
椎名の髪の毛に指を絡ませ
背中を走る快甘感に
身を委ねた
「気持ち、いいですか?」
「うん、スゴく……気持ちいい……」
「先輩………可愛い………」
可愛い………俺が?
わかんない………
「どうして……欲しいですか?」
椎名に
もっと舐められたい………
椎名で満たされたい………
椎名に愛されたい…………
…………………………
「ありすぎて、わかんない………」
「全部、してあげますよ?」
―――――――――
椎名………優しい………
なんだ、これ………
わかんない…………
――――――俺は
さっきから込み上げてくる
知らない感情に翻弄され
耐えられなくなって
涙を流した
そんな俺を見た椎名は
驚き慌てて俺の涙を拭う
「ど、どうしたんですか?
どこか痛いんですか?」
頭を撫でられ
俺の目から、さらに涙が溢れた
「……わから、ないんだ……………」
「………………………」
椎名は俺を優しく抱き寄せ
耳元で囁いた
「僕を……感じてくれてるんですね」
「感じる………」
「頭で考えるんじゃなくて、
心で僕を……感じてくれてる………」
「心で…………」
心………なんだっけ、それ………
頭の……どこにあるんだ?
「もう一度、キス、しませんか?」
「……………………」
俺は椎名に促されて
口を開き舌を出す
開いた無防備な俺の口に
椎名は舌と舌を合わせるように
舐めながら侵入した
―――――ゾクゾク………ッ!
な、なんだ!
「んんっ!…………くっ、ぁ、はぁ!」
今まで感じたことのないような
光が弾けるような快楽の渦に
俺は堪らず
椎名の唇を剥がした
「はぁ、はぁっ!俺に……何をしたっ!」
「何も…………さっきと同じですよ」
「嘘だ………だって…さっきのキスと
全然違うじゃねぇか……」
俺の言葉を聞いた椎名は
ウルウルと黒い瞳を潤わし
俺の頬に手を添えた
「あぁ……先輩……嬉しい………
やっと、ようやく……」
「何が、だよ…………」
椎名は戸惑う俺を
ギュッと抱きしめながら言った
「ようやく……先輩が僕のものになる」
そう言うと
椎名は俺をゆっくりと床に倒し
黒い瞳を妖しく揺らしながら
俺の中心を指でなぞる
「ぅ、あぁっ…………」
触られただけの俺は
ビクビクと体を痙攣させた
その反応を見た椎名は
ふふ……と笑い
上目使いで俺に唇を近づけると
見せつけるように
雄棒を口に含ませた
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