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山田先生と生徒③
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side西城リョウ
「っ!…っんで……なんで……………」
先生の顔がみるみる青くなっていく。
「オレの家、ホテルの警備会社なんスよ」
ガタンと音を立てて窓際の一番後ろの席に座る男子生徒、畑中が立ち上がりながら言った。
「下手なAVみるより、ヌけるんスよね、これが」
畑中の家は主にラブホを中心としたホテルの警備会社だ。
もちろん、普通は部屋の中にはカメラはない。
つまり、防犯カメラではなく、盗撮するためだけのカメラだ。
撮れた動画は選別され、選ばれたものは裏の社会に出回る。
すべての部屋に設置されているのではなく、受付で金になりそうなカップルが選ばれその部屋に送られる。
例えば、年の差、売春系、そして男同士……
「でも、まさか自分の担任がホモだったとは驚きっスよ!しかも突っ込まれて啼いてるとか…………」
そう畑中に揶揄され、先生はかぁっと顔を赤らめる。
恥ずかしいからなのか、怒っているからなのか。
自分の口元に笑みが浮かぶのがわかる。
「先生。これ、バレたらまずいですよね?」
写真とパソコンを揺すってみせると、また顔が青ざめる。
あぁ、楽しいなぁ。
「……わかった」
先生は俯きがちに呟き、ネクタイに手をかけた。
宴の始まりだ。
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