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チビ4
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俺はあの梶浦駿太郎が憎い。
憎いというか、一度でいいから痛い目に合わせたい…っ
と、四六時中考えている。
ある日のお昼休み。
俺はいつものように体育館裏でおにぎりを頬張っていた
今日は昆布だ
タッパーのなかにはデカイおにぎりが3つ入っている
「いい加減飽きてきたな…」
毎回具は違うものの、いつもおにぎり3つはさすがに飽きる。
しかも今日は雨が降っていて地味に湿ってる
漫画の最新刊買おうと思ってたのに…ついてねぇな…
と、その時
「こんにちは」
真横から声が聞こえた
「うわぁぉ!!!」
突然のことにビックリしておにぎりが一つ転がっていってしまった
「だ、誰!?」
横を向くと、安っぽい羽の仮面をつけた男が一人立っていた。
100均に売ってそうな赤い仮面をつけたその男はこの学校の制服を着てる
上履きの色を見ると、3年生のようだ
「怪しいものではございません。私(ワタクシ)は、あなたの願いを叶えにやって来ました!」
「…は?」
なんなんだこの人…。
俺は部活もやってないし、3年生に知ってる人なんていない。
「私(ワタクシ)の名前はマウンテン・アンダー『矯正屋』です」
「矯正…屋?」
「そう!『矯正屋』!あなたが恨む人、憎い人、その他もろもろ嫌な人を、私達『矯正屋』が、いい人に矯正してあげるものです」
「はぁ…」
胡散臭い格好に胡散臭い説明。
てかなんだよマウンテン・アンダーって……あ、山下じゃね?こいつの名前山下じゃね?
「あの…何言ってんのかわかんないっすけど、俺そういうのいいんで。じゃ」
持っていたタッパーを片付けその場を去ろうとすると、マウンテン・アンダーが俺を呼び止めた
「いるんじゃないの?痛い目に合わせたい人」
「…」
足が止まってしまった。
目が泳ぐ。
そりゃいるよ…痛い目に合わせたい奴くらい
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