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18歳以上ですか?
36にしおりをはさみました!
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36
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結構な痛みに、一瞬息が詰まり体がビクッと強張る。
ビクッとした時に、連動するように震えた足が、何かに押さえつけられているような圧迫感を捕らえた。
不思議に思って足の方を見ると、金糸の様にさらさらして輝いている髪の毛の塊があって。
その塊は少し身じろぎをすると、動いて綺麗な顔をこちらに覗かせた。
「起きたのか……?」
まだ眠たそうなトロンとした眼差しと、いつもと違うゆったりとした声。
それらが合わさって、年上なのにあどけなさを感じて「可愛い」と思ってしまう。
「もう身体、大丈夫か?」
さっきよりもはっきりしてきた声でもう一度問われる。
僕は先輩の目を真っ直ぐに見て、縦に首をふった。
「そうか……」
安堵したような、優しい微笑みを浮かべて先輩は、するっと僕の頬に触れた。
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