アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか？
獅童 転 (Y side)にしおりをはさみました!
- 文字サイズ：
- 行間：
- 背景色：
- しおりがはさまれています
-
獅童 転 (Y side)
-
「いやぁ～面白かったね～」
なかなかの当たりだった。
流石ヒット作。
「やっぱり映画は好きだなぁ」
「良かったな」
「うん！」
相当面白かったのだろう。
かなりご機嫌だ。
さりげなく映画好きということもわかった。
今日は良い日かもな。
「さて、次どこいく？」
「んー……行きたいところねぇの」
「特には…佐上くんの行きたいところは？」
色んな店をまわり、文房具やらなんやらと色々買いまわった。
時間はすでに八時過ぎ。
荷物を一旦車に置き、戻ってきたものの特にすることも見つからず。
「夕食……でいい？」
「…おう」
俺がこの選択肢を出さなかったのは、獅童さんは今日で自宅へもどる。
一緒にすめれば……とも思う。
少しでも離れるのが嫌だ、なんて言えるわけない。
女々しい。
自分でも嫌になる。
そんな俺の気持ちは露知らず。
どこで食べようか、と楽しそうに店をさがす獅童さん。
暗い気持ちでいるのも嫌になる。
美味しいものを食べて気分を上げよう。
「気持ち悪……」
「ほんとに大丈夫？」
俺は今テラスにいる。
美味しいものを～、等とぬかして食べ過ぎたのだ。
「ふぅ……何とか、収まった…」
「良かった、ハイ、これ」
渡されたのはミルクティー。
相変わらず、俺のことはなんでも分かってて……。
気持ちが収まらなくなる。
「獅童」
空の星を眺めている獅童さんは、とても綺麗で。
「何、佐上く……んっ、ふぁ」
「……ごめん」
止まらない気持ちを、抑えるためのキス。
久しぶりのキスがこれって……。
ガキかよ。
獅童さんは何も言わずに只微笑んでいた。
その目が悲しそうに見えたのは、俺の自惚れからなのか。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
41 / 86
