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1章ー15にしおりをはさみました!
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1章ー15
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一体何がそんなに面白いのか。
「なんか変な顔してるな?」
「そりゃ、ファンじゃないって言われて笑うやつは不審者だろ」
「それは言いすぎじゃねぇか?」
ふっ、と笑いながら安達は言う。
安達の笑い方は何処か自信ありげだと思った。
「いつもオレにファンです、とかいうやつばっかりなんだよな。オレのこと対してみてなさそうなやつも含めて。だからファンじゃねぇやつをファンにしてみたいって思って燃えてた」
安達は良くも悪くも目立つやつだ。
それは全国常連のこの高校のサッカー部に勧誘されて、他県から来たからだ。
しかもルックスもよくて、うまいと入学時から噂になっていた。
「だから逆に興味ねぇやつに興味持たせてみるのって面白いじゃん?」
自信ありそうな笑みを浮かべながら俺に話しかけてくる。
「まずはオレのサッカーの試合見てくれね?お前見たことねぇだろ」
「はぁ」
確かに見たことない。即帰宅もしくは部室で過ごす。
いつもこの2択だ。
「だからよ、今度来い。絶対に。なんならあの友達と来ていいから」
安達は俺のカバンを奪い、その中からケータイをとる。
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