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18歳以上ですか?
、にしおりをはさみました!
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あの後はもう永遠と続く涼の語りに血液が昇華しそうになって、頭の中は蒸気で一杯で、涼が何を言っていたのか、何をしていたのか覚えてない。
唯一覚えているのは、こいつには恥じらいと言うものを宇宙に置いてきてしまったってこと。
結局、涼に仕返ししてやるなんて浅はかな計画も、変態の前では通用することはなく、返り討ちを食らう結果になった。何で俺がこんな目に。
「すーばる、満足した?ふふっ、これでおかずに困らないな?寂しくなったらこれ見て良いよ?」
「みみみみ、みないし…」
「えー…」
お前は何回俺の頭をパンクさせるつもりなんだ。第一俺は別に…そう言うつもりで撮った訳じゃなくて…。仕返しで、別の目的で撮ろうとしていただけでまさか自分用になるとか考えてなかった。まぁ、その目的も成されることはなかったのであるが。
「昴流寂しがりだからと思って一杯喋ったのになぁ…」
「う…寂しがりじゃ…ねぇもん…」
「寂しがりだと思うけどなぁ…。だからそんな狼君にプレゼント。寂しくなったら俺の昴流への愛がいーっぱい詰まったこれ見て?」
「わわ…っ」
涼を先まで撮っていたカメラごと俺に渡してくる。
何故渡されたのか、涼の意図が読めず目がカメラと涼を行ったり来たり。
「あげる、それ。昴流パソコン持ってないでしょ?」
「えっ…や…良い!!」
涼のその台詞に慌てて涼にカメラを返却する。
カメラだぞ?!カメラって絶対高いだろ?!!あっさりと「あげる」って言われたから『あげる』ってなんだっけって考えそうになったわ…!!
「6台位持ってるから良いのにー…。それにパソコンないんだからデータだけ渡すことも出来ないじゃん?」
「お、おっ、おれ…見ないから…!」
確かに、自分のパソコンは持ってない。スマホがあるから買う意味ないと思って。
けど、だからと言ってこのカメラ自体を貰うのは悪い、流石に。
第一、見るかどうかも分からない。否、見たらオーバーヒートしてしまって、見たとしても途中でカメラの電源を落としてしまう自信がある。
俺は涼みたいに見る目的で撮るとか言った訳じゃなくて、本当にただちょっと仕返しできたらなって思ったのが始まりで。だから余計にカメラは受け取れない。
「…お、おれ…いつも俺ばっか、恥ずかしい思いしてる、から…りょーにもしてやろうとか、おもっただけで…!寂しい時にみたいとか、お、お…お、ぉなに…に使おうとか思ってた訳じゃなくて…だから…っっ」
涼語は吹っ飛んでて、俺が良いって断っても聞いてくれないで本当に撮るし。
でも、これに一杯詰まっているのであろう涼の甘い言葉、俺が好きだって気持ち。
もしかしたら涼は、自慰を撮られることなんて減ったもんじゃないと言っていたけど、俺が涼と会えなくて、涼が言うように俺が寂しいと思った時それを紛らわすのに丁度良いと思って俺が撮るって言ったのに頷いたのかもしれない。
涼が何を思って、行動に移したのかは俺には分からない、と言うかもうきっと一生かけても理解出来ないだろうけど、そう思うと涼の気持ちを弄んでしまったみたいで。もっと早くに打ち明けていたらと言う後悔と罪悪感。
「ごめ、なさ…ぃ…っ」
ことの発端は俺だけど、謝らずにはいられなかった。
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