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不安の波にしおりをはさみました!
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不安の波
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「うあ…!!はぁ、は…っ、あれ?」
目を開けると、自室のベッドで寝ていた。さっきまでの出来事はやっぱり夢だったのか?明かりを消しただけじゃ、あんなに暗くはならないし……
でも妙にリアルで……変な夢だな。
「うわ、汗すごい。…風呂入ろ」
額の汗を拭い時計を見ると、朝の5時だった。
小冷蔵庫を開けて水を飲む。俺は昔から太りやすいから飲み物は天然水に決めている。
制服を持って浴室へと向かうと、誰一人としていなくて、静まり返っていた。
「もしかして、入れない?」
中を覗いてみると、やはりお湯は流されていて、入浴禁止の張り紙が貼られていた。
「……朝はやってないのかな。どうしよ」
諦めて部屋に戻ると、しばらくしてインターホンが鳴った。
こんな朝早く誰だ?
学校は8時15分から始まる。まだ時間があるから二度寝しようとしていた。
「あやおはよ〜!ちょっと早く目が覚めてさ、良かったら部屋に入れてほしいな」
「……分かった」
朝から元気な春樹を部屋に入れる。いろいろ聞きたいこともあるし、丁度良い。
春樹に水を渡してベッドに座る。何故か春樹もベッドに座ってきたが、突っ込まないことにする。
「あや、運動でもしてたの?汗すごいけど」
「いや、ちょっと…夢見が悪くて」
春樹を横目で見る。昨夜のは夢なのに、近くに来られると…怖い。
「ねえ春樹…昨日さ、ずっと部屋にいた?」
口を開くと、春樹は何も言わずにこっちを見ていた。
「……はる、き?」
だんだん不安が押し寄せてきて名前を呼ぶ。
何でそんな真剣な顔してるの…?
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