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3-3にしおりをはさみました!
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3-3
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明らかに自分の身体の上で何かが重石となっているのだ。
何っ?
何これ?
毛布をめくってみると、昨日食堂で会った1年生が俺の腹部に乗っかって寝こけていた。
「うわぁ~っ!!」
びっくりした弾みで毛布を遠くにふっ飛ばしてしまった。
1年生は乗っかっているという可愛らしいものではなく胴体に絡み付いている。
しかも何故か上半身裸で……。
何があった?
半裸の後輩が自分の上に重なっている謎を解き明かそうとするも、昨日この部屋に来てからの記憶がごっそり抜け落ちている。
確かお菓子を食べてて……。
それからどんな経緯があって裸になったのか見当もつかない。
ドアの外で着信音が鳴って、晩里が電話で誰かと話しているのが聞こえてくる。
誰か知らないけど電話切らないでっ!
お願いお願いお願いっ!
晩里が入って来るまでに1年生をどかさなければ。
「それより、このお菓子っ」
俺が毛布を投げ飛ばしたせいで、ベッドに散らばりまくっているお菓子の空き袋が丸見えだ。
隠さないといけないけど、毛布を取ろうにも乗っかってる1年生が重たすぎる。
筋肉量の違いというやつなのか眠っていても岩のように重い。
「起きて~!!」
1年生が絡み付いている腕を叩いても引っ張ってもびくともしない。
運動部ーっ!!
こんな時に筋力の強さを発揮してくれなくてもいいのに。
「おはようございます、開けますよ」
ガチャッ。
「……」
「おはよう、晩里」
身体が動かないからとりあえず手だけ振ってみた。
「……おはようございます」
部屋の惨状を目の当たりにした晩里の目がしっかり据わってしまっている。
それもその筈、ベッドの上はお菓子の箱と袋でいっぱいだ。
あー、せめて床に投げておけばよかった~。
そうしたら「ベッドで」食べた事にはならなかったから。
ツカツカと歩み寄ってきた晩里は1年生の腕を掴んで俺のお腹から軽々と引っぺがした。
俺がやっても全然動かなかったのに~。
ようやく目を覚ました1年生の寝惚け眼が晩里の姿を捉えた。
「……鈴に」
「今すぐ着ているものを全部脱いで浴室にお行きなさいっ!!」
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