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東京にしおりをはさみました!
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東京
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「みーちゃんみーちゃん!!!俺1位とったよー!」
「おめでとう!」
テストが終わり、弓弦は安定の1位をとった。
ほんとにすごいんだな……
俺もまぁいつも通りの成績だった。
亮は……
頑張ってたから、ちょっとは上がったんじゃないかな?
亮を探してあたりを見回すも、亮はどこにもいない。
すると後ろから誰かに抱きつかれて、目の前に成績表が現れた。
「亮……!!」
首だけ振り返って後ろの人物を確認すると、亮は嬉しそうに成績表を見るよう促した。
「……っ!!亮、これ……!!」
亮の成績は下から3番目…だったのに、100人近くも抜かしていた。
「すごい……!やったじゃん!!」
「クラゲのおかげ」
亮はそう言うと後ろから抱きしめる力を強めて、俺に体重を任せてきた。
嬉しい……
まだ高い方とは言えないけど、亮の成績が上がったことが、自分のことのように嬉しい。
「ねぇ、この後どっかいかない?」
「え……?」
「お前東京まだ全然知らないだろ、案内してやるよ」
東京……そういえばまだ全然わかんないや。
俺はここに越してからまだ、学校とちょっと駅の周辺のデパートくらいしか行けてなかった。
東京には何があるんだろう……どこ連れてってくれるんだろう……
東京…亮と…2人……これって…デ、デート?
あ、いや付き合ってないし違うか…
ってそもそも男同士なんだから付き合うとかそういうのないし……!!!
ぶんぶんと首を横に振り自分に言い聞かせた。
だけど…亮とだから…なんだかすごく、ワクワクした。
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