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《番外編》公開授業日②にしおりをはさみました!
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《番外編》公開授業日②
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学校に着いて2年2組の教室に向かう。
周りからものすごい視線を感じるのだが、紫音もいつもこんな風に居た堪れない状況なのだろうか…。
教室に入ると、集まっていた保護者が一斉にこっちを向いた。
特に男の視線は俺の後ろに移動する。
(あぁ、こいつら紫音目当てだな)
連れてこなくて本当に正解だったと思う。
妻という存在がありながら、紫音を見てうつつを抜かすこんなクソ共に紫音は毎回媚びへつらってるのかと思うと胸糞悪い。
俺がイライラしていると、一人の婦人が声をかけてきた。
「海堂さん、今日は旦那さんお一人なの?」
「あぁ、はい。」
「奥様はどうされたのかしら?喧嘩でして?」
見るからに色目を使われている。
男といい女といい、この学校の保護者は何だ。
まぁ他の会社の社長と多く接する機会があるため、金持ちに愛人が多いのは知っている。
ただ俺は愛人を作る気もないし、紫音を誰かの愛人にするなんて許さない。
「少し熱を出してしまいましてね。なのに、一緒に行きたいと離さないものですから。朝から少し悪戯してしまいました」
余所行きの笑顔でそう言うと、保護者全員顔を真っ赤にし、恥ずかしそうに俺から目をそらした。
(早く紫音のそばに居てやりたい。)
牽制することもできたし、軽く麗音の様子を見て帰ろうかと思っていると、移動教室だったのか、クラス全員がちらほらと帰ってきて、麗音が俺を見つけて駆け寄ってきた。
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