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王宮へ①にしおりをはさみました!
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王宮へ①
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「まったく・・・お前達がモタモタしている間に、私は計画を済ませたぞ。それと、シリカ様から新たな命令が出た。裏切り者の人間達を王宮へ連れてこいとの事だ。」
僕は血が流れている腕を抑えながら、新たに現れた男を警戒しつつ見つめる。その男は、とても精悍な顔立ちをしていてる。
しかし、ナギとミストとは明らかに異なる容貌をしている。ナギとミストは肌の色が透き通るほど白いが、その男の肌は浅黒い。そして、ナギとミストよりも耳が長く尖っていて、よく見ると左耳に傷があるのが分かった。髪の色も、ナギとミストは金色だが、その男の髪は黒いし、瞳の色にしても黄緑色ではなく、まるで血のように赤いのだ。
《まるで、本で見たことがあるダークエルフみたいだ・・・》
僕が心の中で、そう思った途端、その新たに現れた男と目が合ってしまって、慌てて目を逸らす。
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