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3にしおりをはさみました!
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3
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SHRの間、何故かぼーっとしていた。
まるまる2日森宮とずっと一緒にいたから慣れないだけかもしれない。
すぐ傍にいないだけで違和感がする。
なんなんだろう。これ。
「次の化学、テスト勉強やって。羽白勉強道具持ってきてるー?」
「ん…問題集と暗記シートだけ。」
「偉いなぁ、俺すっかり忘れとったからなんも持ってきてへんねんな…まぁなんとかなるかな?」
「大丈夫だと思う。科学っていつもプリント配られるし…?」
「ん?どうしたん?」
三上の金色の髪の隙間、隠れた頬に傷が見える。
まだ血が滲んでるから今日の朝とかに出来た傷か…?
ポケットに入れてたハンカチを取り出して三上に差し出す。
「ココ、怪我してる。…こけた?」
「あー…うん、そうそう。朝急いどったらコケてもうてなぁ。こんなん舐めといたら治るし大丈夫やで!ありがとーな。」
「…ほっぺた舐めれないと思うけど。」
「関西人の言い回しやから細かいとこは気にせんといてな…ほら、もう大丈夫やろ?」
「ん、目立ってはない。」
袖で傷口を抑えるとニッと笑う。
つられて笑うと丁度チャイムが鳴る。
今日勉強して分からなかったところは帰ったら森宮に聞こう。
ふと振り返るけれど、遠くの森宮とは目が合わなかった。
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