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18歳以上ですか?
.にしおりをはさみました!
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寝室に隣接した紫音の部屋はラベンダーの匂いがふわっと香り、沸点にまで達した怒りが幾分か落ち着いた。
紫音の部屋には俺との思い出の物ばかりが置いてあり、それらは壊れないよう、大切に鍵付きのケースに入れて飾られていた。
机には俺と結婚したときの写真や、麗音が生まれた時の写真が飾ってある。
こんなに俺のことを思ってる紫音が浮気したっていうのか?
本当に?
クローゼットを見たって、俺が買い与えた露出度が高い服は使用した形跡がない。
浮気を疑うのなんてやめよう…。
そう思った矢先、ゴミ箱の中にあるものが見えた。
「こ……れ…………」
そこに捨ててあったのは、ラブホテルの会員証。
日付は一週間前から始まって、2日に一回ペースでスタンプが押してある。
やっぱり、あいつは浮気してたんだ。
「クソっ……!!!!」
会員証をくしゃっと握り潰してゴミ箱へ投げつけたとき、部屋の扉が開いた。
「誠…さん……?」
そこには不思議そうに首を傾げた紫音の姿があった。
「きゃっ!痛い!!」
俺は怒りの感情に支配されたまま、紫音の手首を捻り上げて隣りの寝室へ連れて行った。
ベッドへ放り投げ、逃げられないように紫音に跨る。
「こんな遅い時間まで何してた?!」
「な、何って…、んんん!んー!!」
聞きたいことがたくさんあるのに、紫音の口から浮気したという現実を聞かされたくなくて、近くにあったスカーフを猿轡の代わりにし、紫音の口に噛ませて縛り上げた。
それを外せないように両腕も布で縛る。
紐を使わないのは、こんな紫音でも傷つけたくない俺の僅かな理性だ。
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