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おかえりのちゅーの話。 sorbにしおりをはさみました!
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おかえりのちゅーの話。 sorb
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「ただいま~」
「へいおかえり。突然やけどシャオロンさん、俺おかえりのちゅーがしたいんやけども」
「…ええ……」
家の鍵を開けて彼が出迎えてくれる玄関で靴を脱ぐ。
その際に俺の口から発せられる疲れきった「ただいま」、そして彼の綺麗な透き通った、だけど俺と同じくらい疲れきった声で返される「おかえり」。
至って普遍的な挨拶。
この日常的に繰り返される風景が、俺は好きだ。
俺は好き、なんだけど。
彼ーーロボロはその挨拶に不満があるようで。
「いや普通のただいまーおかえりーだけでもええんよ?けどなんかさ、俺らって恋人やん?おかえりのちゅーくらいならしてもええと思わん?」
「うんまあそれは良えねんけど、取り敢えず先に部屋あがらせてくれへん?俺めっちゃ疲れてんねんけど」
帰ってくるなり玄関で仁王立ちしながら冒頭の台詞を放たれたもので、
正直なところ本当に疲れているので一刻も早くリビングのソファに座りたい。
仕事と出勤・帰宅ラッシュでおじさんの体はもうボロボロなんだよ。
「ちゅーしてくれたらあがらせたるわ」
「何なん今日のお前…?そんなとこも可愛いけどさぁ」
「知ってる。ていうか話そらそうとしてるの分かってるからな!ええから、ほら!はよ!」
くそ、バレてた。
全く…可愛いから許してるんやぞ!仮にこれが大先生やったら顔が変形するまで殴るからな!
「んーもうしゃあないなあ。…っしゃ、おいで」
カバンを置いて両手を広げる。
するとロボロはその端正な顔を綻ばせ、満足気に「んふふ」と笑ってから俺の腕の中に飛び込んだ。
ハグをすると1日の疲れの3分の1が解消されるとどこかで聞いたことはあったけど、あれはガセではなかったのだな、と身をもって体感する。いやこれマジで疲れ吹っ飛ぶわ。
「シャオさんあったかい」
「ロボロが冷たすぎるんちゃう?」
「んふふ、シャオさ、んぅ」
抱き締めあったまま、ロボロの小さな唇に1つキスを落とす。
「、…んっ……しゃお、ろん、っ」
「っぷは…かーわい」
「……舌まで入れてくるなんてシャオさんやらし」
「けどこういうの割と好きやろ?」
「べつに~??んふふっ、ご飯食べよっか!」
「おっ、今日は~?」
「俺特製のオムライスでーす!」
「ヒュー!良いねぇ~楽しみやわ」
抱き締めていた体を離して、俺の左手とロボロの右手を繋ぐ。繋がった手を引っ張られてリビングに誘導される。
俺より幾分か小さな背中も、
君が背伸びをしないと出来ないキスも、
どんどん上手くなっていく料理も、
俺と同じくらい疲れてる「おかえり」も、
その全てが愛しくてたまらない。
末永く一緒にいたいなあ、なんて。口には出さないけど、そう思ってるよ。
ずっと、ずーっと俺の隣にいてね、ロボロ。
「…なにニヤニヤしとんの?」
「いや?幸せだなあって!」
願わくば、この幸せな日々が、
1日でも長く続きますように。
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マブダチコンビ 良
毎度のことですが今回は特にオチがはっきりしないですね…申し訳ないです
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