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〜恋side〜
「開いて見てみたら?」
遥にそう言われ、貴也は両手でスマホを握りしめてLINEのアプリを開く。
「なんだって?」
「こ、今週末の日曜日、出かけようって…!」
「デートじゃーん!!」
「ど、どうしよう!どうしようどうしよう!!」
明希に縋るようにそう言う貴也は完全にパニックだ。
「ふ、2人きりってこと?!えっ、どうしよう!」
「大丈夫だからとりあえず落ち着きなよ。」
恋がそう言ってなんとか宥めるも、貴也はソワソワとしている。
「なんか初々しいわー。」
そんな貴也を見て遥が楽しそうに笑う。
「あの、みなさんってデートの時ってどんな服着ました?!何しました?!手つないだ?キスした?エッチした?」
「ぷは!ちょっと落ち着きなよ。」
貴也の発言に吹き出した明希が笑いながらそう言う。
「初回からエッチって、それはないんじゃない?」
千秋もこらえきれないクスクスとした笑いを漏らしながらそう言う。
「だってだってだって!制服か、プールの時の私服くらいしか見たことないし、見せたことない!あとは小さい頃だから覚えてないっ!!」
「とりあえず何着て行っても大丈夫だよ。」
千秋がそう言う。
「それと何するかってのは行くところにもよるんじゃない?」
恋がそう言うと、貴也はハッとする。
「そ、そうだ…どこ行くんだろう…」
「まあ貴也くんはまだ中学2年生なんだし、きっとお金のかかるところには連れて行かれないと思うよ?もしくは奏くんの奢りか。」
「あぁぁぁ!どこ行きたい?ってきたぁぁあ!」
「貴也くんどこ行きたいの?」
明希にそう聞かれて、貴也は考え込む。
「…奏さんとならどこでも…」
そう言ってりんごのように真っ赤になる貴也を見て、4人はニヤニヤが止まらない。
「かーわーいーいー!!俺も零と行くならどこでもいいとは思うけどー!そんなに真っ赤な顔して言うのとかもう反則ー!可愛すぎー!!」
「貴也くん、今ものすごく可愛い。俺、いつも、琉さんのことを考えてる恋が可愛いとか言われるけど、今少しだけそう言われても仕方ないかもって思ったわ。」
「やー!翔也さんに見せたぁぁい!めっちゃ可愛い!」
「ふふふ、僕たちにからかわれるって相当だね。」
散々言われた貴也はポポポッとさらに顔を赤くする。
「これは写メを奏くんに送るしかない。」
「え、なんで、やだ!!やめて明希さん!ほんとダメ!」
そんなことを言いつつぬいぐるみを出して、顔をカバーしている貴也。
それを密かに撮った恋が、琉にLINEを送ったのはその数分後のことだった。
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