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忍なれども忍ばなすぎてもはや別物にしおりをはさみました!
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忍なれども忍ばなすぎてもはや別物
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い、今起こったことをありのままに話すぜ…!!
迷子だ!
副会長が逃げたあと
俺は大声大会の質問大会に参加していた
「お前、名前は!!!!」
「えっ榎本…」
「いつから居たんだよ!!!てかお前、どこが苗字でどこが名前?」
「さっ最初から…」
「お前なんで声かけないんだよ!」
「お前なんで気づかなかったんだよ」
そのあともまあ
尽きることなく「なんで」「なんで」
「なんで」「なんで」とよくもまあ
質問が尽きないことで。
とりあえず寮に行くか。
と出発したものの
かるーーく、迷子となった。
「なあ!建物がどんどん小さくなってくんだけど大丈夫なのかよ!!」
「あのさ…なんつったっけ君…」
「熊!!熊 辰馬!!!覚えろよな!俺たち友達だろ!!!」
「あ、あぁ熊くんえっ?待って待って友達?嘘でしょ冗談はヨシ子さんなんだけど」
「何でだよ!!!お前はここでの俺の友達二号だろ!仲良くしようぜ!!」
強引か?ゴウイングマイウェイ☆すぎにも
ほどがありませんか
つか二号?
「一号は時和だ!!」
えっ、単純に疑問なんだけど
あんな腹黒いやつと友達になって何が楽しいの?
「なあ榎本!!歩き疲れた早く行こうぜ」
「あ、ああうん、あのその事なんだけど」
「俺たち、遭難したみたいなんだ」
「そうなんだ!!」
えっ?やだちょっと
俺の世紀の告白をそんな
クソギャグで流すつもりなの?
下手したらここで二人とも餓死だよ!?
授業が終わるまでまだ時間がある
授業中と言えどもキヨくんは
熟睡中なので携帯なんか気付きゃしないし。
他に頼れる人は
「アッ!」
「あっ?」
キーにぃだ。キーにぃに助けてもらおう!
「あっ…」
「だからなんなんだよ!!!!」
携帯教室だ…
うわああああああん誰でもいいから
助けてよおおおお!!!!
「オイ!!!榎本!!!!!どうしたんだよ!!!」
「ごめんね熊くん…君はたくましそうだからきっとここでも生きていけるよ…もし…もし俺が死んだら…燃やして灰は海に捨てて…」
「榎本おおおおおおおおおおおお!!!!!」
案外というか当然というか
ノリがいいというか本気にしすぎというか。
いやしかし本当に困った。
携帯を携帯してない自分にも
若干引いてはいるが
解決法というかこの状況を打開する策が
まっったくもって思い浮かばない。
「チクショウ…榎本…!俺が助けてやるからな…!!」
悔しそうに俺を見てモップが呟く。
待ってなんか俺、死ぬくさいじゃんその言い方だと。
ツッコもうとした矢先
モップくんは180度方向転換して走り出してしまった。
どこ行くの?と見てたら
まあまあな高さの木にのぼ、えっ
木登り!?本物の熊なの!?
なに!?何する気なのあいつ
ターザン?
野性味あふれすぎでしょ
驚いている間に熊もといターザンは
姿も見えないほどに木を伝って何処かに行ってしまった。
あぁ…あいつも忍者か…
本格的に俺は1人で遭難してしまったようだと
気づいたのはそれから5分後だった。
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