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「はぁ・・・疲れた・・・」
「いや、なんで走ってきたんだよ」
中庭にあるベンチに2人で座る
紺野とこうやって話すことなんて久しぶりすぎて、すげぇドキドキする
あーやっぱ俺コイツ好きなんだなって再確認する
ただ横に座ってるだけで、こんなに緊張して、ドキドキする
「今、告白受けてた・・・?」
「え?あ、おう」
「可愛い子だよね、あの子、夏休みデートしてたし」
「ん、まぁ・・・」
デートじゃねぇけど
つーか、何しに来たんだ、ほんと
「・・・付き合うの?」
「えっいや、つかなんでそんなこと」
久しぶりの会話なのに、何故かモヤモヤする
なんでそんなこと聞くんだ
付き合うって言ったら、笑顔でよかったなって言うんだろ、んなの、聞きたくねぇ
「卯月」
「っ!」
名前呼ばれて紺野の方を向くとかなり紺野との距離が近くてビビる
「俺のこと、まだ好き?」
「は・・・はぁ?んなわけ・・・っ」
態度でモロバレだ
分かってるのに嘘をつく
「俺は好き」
「は?」
今、なんつった・・・?
「それ、俺のとは違う好きだろ」
分かってるし
つーか、わざわざ言うなよ!なんなんだよ!
からかってんのか!?
「同じ好きなんだけど」
「は、はあ!?」
「も、何回言わせんの、無理・・・」
「いや!なんで照れて・・・つーか、同じって・・・」
顔にどんどん熱が集まる
つーか、紺野まで顔赤いし、は?
急すぎて、頭が追いつかない
なんだ、これ、どうゆうこと・・・?
「今からこっち向くなよ」
「ぅおっ」
ぐいっと顔を紺野とは逆の方向へ顔を向かされる
「俺、卯月の事、好きだった、でもこの好きは友達としてだと思ってた」
ああ、知ってる
「でも、お前が隣にいなくなった瞬間、ゲームしててもお前のこと考えるようになって、明らかに俺は、友達としての好きなんてレベル超えてて・・・」
「っ・・・」
「それでも、お前に今更好きだって言う勇気なんかなくて、逃げてたけど告白現場見て、んなこと考えていられなくなった」
諦める宣言してから、ずっとずっと紺野のこと考えてた
でも、それは紺野も一緒だったんだ
「すげぇ今更だし、もうお前は俺のこと諦めきれたのかもしれないけど・・・俺、卯月拓馬が好きです」
「っ・・・」
ポロッと涙が落ちる
そのまま止まらなくて、嗚咽で声が出ない
嬉しすぎて、これは夢なんじゃねぇかって思う
「泣きすぎ」
「っぅ・・・ぇうっ・・・」
「あーやっぱこっち向いて」
くいっと紺野の方へ顔を向かされる
涙と鼻水でぐちゃぐちゃなのに、紺野は制服の袖でそのまま俺の涙を拭く
「ゃ、ぎだねぇ・・・っ」
「ほんと、そう思うなら泣きやめよ」
「む゛り゛ぃ・・・」
だって、俺は本当にずっとずっとお前が好きだったんだぞ
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