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担当編集者が変わりました 5
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「柏?どうした?」
帝のその言葉に、俺は一気に現実に引き戻された。
目の前にいるのは確かに帝で。
5年前と何も変わってない。
強いて言うなら、また身長が伸びたことぐらいだろうか。
「どうして、帝がいるの…?」
「どうして、って…椋椅先輩から聞いてない?今日から、椋椅先輩の後継として、火月零先生の担当になるんだけど。」
「え…っ?」
俺の聞き間違え?今、俺の担当って言った?これから?帝が担当なの?
「嘘……」
「残念だけど、嘘じゃない。
まっ、これからよろしくな、柏。
ってことで、お邪魔しまーす。」
俺が玄関で放心状態の間に帝は遠慮なく俺の部屋に乗り込んだ。
そして、俺の部屋の悲惨な状態を目にしたのか、すぐに俺を呼ぶ。
その言葉に、はっとして、俺はすぐに部屋に戻った。
「おい、柏。お前毎日こんな中で生活してんのか?」
「そうだけど?」
俺の部屋だし。リオさんも何回か来たことはあるけど、何も言われなかったしいいかな~みたいな。
それに、特に俺が困ることはないし。
「お前なー、担当作家の身の回りの世話も俺らの仕事なんだよ。俺の仕事を増やすな。」
「え、そんなことするの?」
「そうだけど?椋椅先輩もやってただろ?」
「してないけど……。」
帝がせかせかと、いらないものを捨てていく姿を見て、リオさんはそんなことしてなかったと思う。
だから、それをそのまま伝えただけなのに、帝はこっちを向いて固まった。
「マジで?」
「うん。マジで。」
「まぁ……椋椅先輩は忙しい人だったし仕方ないのか。」
少し何かを理解したのか、帝は勝手に自己完結をして、止めていた手をまた動かした。
俺はなにがなんだか分かってないんだけど!
文句を言いたかったけど、とても口を挟める様子じゃなかったので、諦めて見守ることにした。
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