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「えっと…その…俺…先輩とは付き合えません…ごめんなさい」
なんとか言葉を紡いで、頭を一度下げてからゆっくりと顔を上げてみる。
高宮先輩は悲しそうに眉毛を下げているのに微笑んでいて、その綺麗な姿に思わず見惚れた。
「そっか…まぁ、そうだよね。ありがとう」
そう一言だけ言って高宮先輩はその場を去った。
なんだか、罪悪感が胸に残った。
いやっ…相手は男だし!
当たり前の答えを俺は出したんだよ!
寮に戻って、同室の朔弥が部活を終えて帰って来るなり、告白されたことを話した。
「え、まじ?」
そりゃあ幾らバイの朔弥でも驚くよな…男からの告白なんて…うんうん…
そんなことを思ってたら朔弥は突然立ち上がり部屋から出て行った。
「え?なに…?朔弥どこに…」
そしてすぐに戻って来た。
海と柊を連れて。
「んーと…?」
訳が分からず朔弥を見た。
朔弥は俺から2人に視線を移した。
「蒼衣が告白されたってさ。先輩に」
え?何、それ言うために2人を連れて来たの?
言うのは別にいいんだけど…わざわざ?
海も柊も少し驚いてる。
先に口を開いたのは海だった。
「…まぁそろそろ来ると思ってたけどな」
…と海の言葉に耳を疑う。
そろそろ来ると思ってた?
「は?どういうこと?」
「これから気を付けろよ」
……何に?
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