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18歳以上ですか?
34にしおりをはさみました!
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僕はあの後、たまたまポケットに入っていた水に流せるティッシュで飛び散った白濁どもを拭って近くのトイレで流した。においでバレそうだったけど、幸いにも気付く生徒はいなかった。
…他学年だったから、気付いても言わなかっただけかも…
そんな最悪の想像を膨らませたけど振り払ってハッピーエンドを信じた。…というかそうしなきゃやっていけなかった。
…ていうかそもそも、たまたまティッシュがあったから良かったけど、もしあの時何もなかったら…
いやいやいや、考えたくない
他にも頭をよぎる嫌なことはあったけど、その都度なんとかなってはいる。今のところ。
そして教室に戻ると、授業中だった。
チャイム、気付かなかった…
ドアを開けるとこちらに向く多くの視線…やめてくれ。こっちを見るな…!
どうして遅れたのか怪しまれているだろうな…なんて言おう…「おっ、廣川と泉か。2人とも体調は?」
体調?
何のことだろう。
僕が慌てて考えると凛が僕らの方を見て「俺、えらくない!?」と言わんばかりのキラキラとした瞳をこちらに向けてニコニコしていた。
保健室って…言ってくれたんだな。
凛らしいや。と微笑ましくもあり、心の中ではきちんと感謝している泉茜だった。
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