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story.08 失恋にしおりをはさみました!
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story.08 失恋
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「…歩夢…それって…幼なじみとして…だよな?」
「いや、違う…俺は…琉衣に恋してる…」
「…な、何で…この前お前、冗談って言ったじゃねぇか…!あれは嘘だったのかよ…」
「…ごめん…今までずっと…嘘ついてた…」
琉衣は唇を噛み締め
うつ向いている
怒ってるのかな…
「琉衣、俺は…初めて会った時からずっと…お前の事が好きだった…俺の…初恋なんだ…」
「…………嘘ついたのか?俺に」
「…ごめん…でも、そうするしかなかったんだ…お前には愛斗がいたから…」
「何だよ…それ…愛斗がいるからお前は俺に嘘ついたのか?」
「………………」
琉衣は…怒ってる
嘘をつかれるのが大嫌いな琉衣
そんな琉衣に
俺は嘘をついてしまったんだ…
でも、仕方なかったんだよ…
琉衣…分かってほしい…
「…嘘をついた事は謝る…でも、仕方なかったんだ…だから…」
「だから何だよ…俺が嘘嫌いなの知ってるよな?知ってて嘘をついたのはどこのどいつだよ…!」
「っ!…本当に…ごめん…」
気持ちを伝えたはずなのに…
返事をもらうどころか
怒らせてしまった…
何やってんだろ…俺…
バカだな…本当…
「琉衣…俺は…本気で…」
「もう喋んな」
「…え?」
「お前の声なんか聞きたくない」
「っ?!」
琉衣の声は
いつもより低かった
冷たい目をして
俺を睨みつけている
そして琉衣は…
こう言った
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