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キスがなんだって言うんだよ。にしおりをはさみました!
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キスがなんだって言うんだよ。
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「ねぇ、ゆ...」
「あ、ごめん、蒼と那央に呼ばれてるから。」
.
.
「ゆ...」
「お、紺...今から購買?俺も行くわ。」
うーん、これ完全に避けられてない?
「あ、実先輩じゃないですか!」
げっ、今会いたくないひとが、一人、二人。
「そんな、げっ、て顔しないでくださいよ〜!」
「なに、なんか用〜?」
「いや、見かけたから声かけただけなんですけど...見た感じ祐希先輩と上手くいってないんですか?」
「二人には関係ないよ。ほら、いったいった。」
と、4階から追い出す。
やっぱ、あのキスの時からか。
何か騒がしいと思えば、女子の人だかり。
「お、那央と蒼と紺...だっけ?」
「えーと、実ちゃんだっけ?」
「えぇ、ちゃんは嫌だな...。」
ごめんごめんと、言いながらちゃん付けやめないこいつ。
「あ、いい所に、祐希見かけたら旧校舎三階の理科室に来いって言っといて。来なかったら飛び降りるって付け足しておいてな。」
「祐希ならそこに...。」
「いいから。んじゃ。」
「お、おう。」
「実ちゃんだっけ?男でしょ?あれで。」
「可愛いよね。」
「お前、可愛いものに目ねえな。」
「あ、祐希。旧校舎三階理科室に行くと、いい事あるかもよ。奥さん待ってるよ!」
「は?奥さんって誰だよ。もしかして、告白〜?行ってくるわ!抜け駆けすまん!」
「ばーか、実ちゃんだよって。聞いてないか。」
理科室で、ドアのそばで隠れながら祐希を待つ。
来ないかもしれないけど、それでも時間がある限りは待つ。
そんな心配をものともせず、廊下が軋む音が聞こえた。
「あれ、女の子...どこにもいな...」
入ってきた男の口めがけてキスをした。
「ゆ、ん...うき...。」
「実...!?」
バッと、僕を引き剥がして口を拭く。
「なんで...。」
「そっちが昨日やったことやったんだけど。そっちこそなんで?」
「理由なんてない...。」
「なら、僕も理由なんてないよ。でもさ、わかりやすく避けてくんのはきついんだけど。」
嫌いだから嫌がらせとしてしたのか
それとも...
「ごめん...。ただ、実が、すきで...。」
「すき?...僕も好きだよ。」
「お前の好きと俺の好きはちげえの。」
「んー、よくわかんねえけど、好きだよ。だから...」
ちゅ、
もう1度リップ音が響き渡った。
アルコールの匂いが染み渡ったこんな薄気味悪い所には似ても似つかない音。
「好きだから、する。」
言っておいて恥ずかしくなった俺は、教室へと全力疾走で戻った。
顔が赤いよ、とか...蒼?と那央?に言われたのは祐希には内緒。
.
.
.
部活終わり、教室に戻ると...夕焼けに照らされながら机に伏している男が1人。
「あれ、蒼くんだっけ?帰宅部でしょ?帰んないの?もう部活時間も終わったけど。」
「あ?おそっ...。お前待ってたんだけど。」
なんで?僕この人と喋ったのこの前のあれが初めてなんだけど。
「え?な、なんで?全然喋ってないけど。あ、もしかして女の子と勘違いしてない?それはむかつくんだけど...」
口を膨らまして、いかにも怒ってますよ感をだしてみる。
「勘違いしてないけど。お前今日俺に付き合ってくんない?」
連れてこられたのはアクセサリーショップ的なそんなとこ。
「今度、理佳子の誕生日でさ。なんか贈ろうかと。そんで、女子に聞くとかイメージ崩れるし、なら男で女っぽいやつに聞くかと思って。一番簡単なお前にした。」
「り、理佳子さんって...バスケ部マネージャーの?ていうか、理佳子さん、こいつのファンだったんだ...まじか。」
あの、冷徹美人が?
天と地ひっくり返ってもチャラ男嫌いそうな人が?
「理佳子...あぁ、俺の双子の姉。」
あ、え!?そう言えば、理佳子さん...夜浜理佳子さん...。
まじか、気づかなかったわ。似ても似つかない。
「正反対な性格だから...似ても似つかねえのは充分知ってる。」
蒼くんの話も他所に、アクセサリー選びに没頭していた僕の頭に手が乗る。
「蒼くん??」
「ど?決まった?」
「これとか、使いやすいかなと...。」
寒色系を基調とした月のネックレス。シンプルでこれなら、学校でも付けてられるんじゃ。
「お、それでいいんじゃない?ありがと。買ってくる。ここで待ってて。」
ついでに僕も買おうかと、イヤホンジャックを手に取り、レジで会計を終える。それでも蒼は遅くて、俺は店の外で待っていた。
「へえ、ここ色々雑貨置いてあっていいなぁ。...りーぶる...?って言うんだ...。」
「おい、そこのお兄さん。可愛い顔してんじゃん。俺達と遊ばね?」
見た目イケメンなのに、なんかイケメンの無駄遣いって感じ。
隣のごついやつが、僕の腕を引っ張り路地っぽいところに連れ込み、いろんな所に手を入れまさぐる。
「ちょ、や...あ...。」
嫌なのに嫌なのに。
「お兄さん、ほんと女の子じゃねえの?ってくらいなんだけどー?」
こんな2対1で抜け出せるわけもなく、相手の思うまま触られまくった。
「も、蒼...。」
「蒼って...?もしかして彼氏さんとか?やっぱ男好き?てか、もう、イキそう?」
さすがに、もう我慢しきれな...
「イかせ...て。」
え?僕今何て...?
「おっけー。」
あれを包み込む手の速さがものすごく早くなった。
「んっ...あ、...イク...イっちゃ...ッッ...。」
こんなやつに...
「おい、お前ら...こいつに何してんの。」
最悪だ。よりにもよって蒼くんに見られるとは...。
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