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「…ッん、はぁ……ッ」
こじ開けられる時の多少の痛みはセックスのスパイス。
柔壁を押し広げられる圧迫感はオレの中でその存在感を表し、より繋がりを強く感じる。
薄っぺらい快楽よりも断然こっちの方がイイ。
吐息を時折詰まらせ、それでも少しずつ挿入していくと下腹部が窮屈なくらい満たされた。
「入っ…た…。アンタのデカすぎ…ッ」
「てめーがキツいんだろうが…っ」
「ふふっ。ねぇ…オレの中、どんな感じ?」
「……熱い」
「それだけ?ほら…ッ。オレの中で凄く固くなってる」
苦しいのはこの男も同じらしい。
時折眉を寄せては目を細め、今はまだ気持ち良いとは言い難いのだろう。
だったら早く気持ち良くなればいい。
そう思い、沈めた腰をゆっくり引き上げてはまた下ろす。
まだ締め付けがキツい窄まりを彼のモノが出入りし、その度にゾクゾクしたものがオレの背中を駆け抜けた。
「あッ…ぁあ…っ、んぁ…ッ」
少し慣れてきたところで大きく挿入を繰り返すと勝手に甘ったるい声が唇の隙間から漏れる。
そうやって体の中心で何度か繰り返し味わってる内に彼も慣れてきたようだ。
焦れったそうに上半身を起こしオレの腰を掴んできた。
「そんなんじゃいつまで経っても終わらねーぞ」
「焦らないで。時間はまだたっぷり──ッうわ!?」
オレは確かに男の上に股がっていた。
でもまるでマジックのように一瞬で視界が反転し、気が付けば繋がったまま今度は男の方がオレを見下ろしている。
「要領は分かった。後は女とさほど変わりねーだろ。忘れられなくしてくれるんだったよな?」
男はそう言ってニヤリと笑う。
その挑発的で嫌味な笑顔が凄く綺麗で、オレの中の何かを鷲掴みした。
「……いいよ。好きにすれば」
恐らくまずい。彼に主導権を握られたらヤバい気がする。
でもオレの口から出たのは、彼の思う壺になる言葉だった。
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