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18歳以上ですか?
編入。3にしおりをはさみました!
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編入。3
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そこでにやにやしていると、上から声が降ってきた。ら
「そこのあなた。何をしているんですか?」
「えっ!うわぁっ!!?」
突然の声に驚いてしまい、体をビクッとさせる。
急すぎるよ、心臓がギュゥンッて悪い方になったよ……
「驚きすぎですよ……制服……ってことはあなたが編入生の黒宮 凪颯さんですか?」
「はい、そうですけども?」
「私、理事長室までの案内を依頼されました、″檜佐木 来(ひさぎ らい)″と申します。この学園の副会長を務めております。以後お見知りおきを。」
檜佐木 来と名乗るその男性はなんだかとっても美人さんでびっくりしちゃった。
「あっ、ぼ、僕、黒宮 凪颯です!よろしくおねがいしましゅっ!」
あぅ、噛んじゃった……( ´・ω・`)
「では、時間がありませんので付いてきてください。」
ニコリと、笑った檜佐木副会長は僕が噛んだことなんか気にもせずに、スタスタと歩き出した。
そのニコリとした笑顔に僕は違和感を感じた。
スタスタと歩く檜佐木副会長のあとを必死に追いかける。
長身で脚長な先輩と違い、僕はチビなせいで歩くスピードも歩幅もだいぶ差があったのだ。
そんな僕を見兼ねて、檜佐木副会長は少しペースを落としてくれた。
優しい人なんだろうなぁ……なのに、なんで冷たい氷みたいなんだろ??
「この学園についての制度は理事長から直々に伝えられますので、学園に関してのお話はそちらでお願いしますね。」
またニコリと笑う。形の崩れない綺麗な笑顔だった。
…………あぁ、そうかぁ。
崩れないくらい綺麗に付けた仮面なのかぁ、
「はぁーい」
と、気の抜けたような返事をしながら僕は、先輩の顔を横目でチラチラと見ながら歩いていた。
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