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便利屋と熊【3】にしおりをはさみました!
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便利屋と熊【3】
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ビリーと同様、的の真ん中を弾丸が射抜く。
緊張が解けると、思わず息を吐いた。俺は全集中しなきゃオーバー射程の真ん中は抜けない。その点、ビリーは撃ち抜いた後も余裕があった。実力は相手の方が上だ。早撃ちなんかやろうものなら、絶対に負ける自信がある。というかそもそも…
「凄いじゃないか!獏!!」
「…!!」
エリックが、目をキラキラさせて俺の方を見ていた。…可愛い。
「…っ!」
考えてたこと全部吹き飛んだじゃねぇか。
「あぁ、なかなかのもんだ。こりゃあ将来有望だなぁ?俺も負けてらんねぇよ」
「初めて見たんだが、獏もこんなに銃の扱いがうまかったんだな!」
駄目だ、あの顔。心臓に悪い。
「……っさき!戻ってる!」
「ん?お、おう」
俺は急いで店の中に戻った。だって、仕方ねぇって。あんなに喜ばれたら、こっちも照れるっていうか。
「……ふーん、そう。なぁるほどな」
「…何だ?何がなるほどだって?」
「エリックぅ…お前…全く罪な男だぜ!見たかよ、あの真っ赤な顔」
「あぁ、見たが…」
「お前が俺の腕なんか褒めるから、火着いちまって。昔から鈍感すぎるんだよ。だから女もすぐ追うの止めちまうんだから!」
「……なんの話だよ」
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