アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
△拓真sideにしおりをはさみました!
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
- しおりがはさまれています
-
△拓真side
-
△
もう一回くらいヤりたかったがさすがの俺も連日連夜でかなりキてるのでこの辺で。
ぐったりしてる智の額にキスして、汚れた身体をヤツが着てたタートルで拭いた。
「拓!…ちょっ…何で拭いてんの!?」
「もう着ないだろ?」
慌てた所でもう遅い。
濡れたタートルを丸め、助手席に投げる。
俺の下で智之が絶句した。
「学校指定のシャツがあるだろうが。」
「……最悪。」
低く唸る。
俺は口元がニヤ付くのを我慢出来ない。
さっき付けた紅い痕が見たくて堪らなかったんで…脱がせたシャツを着せてボタンを止めてやる。
「自分で出来るよ。」
そう言う生意気な唇を塞ぎ、元のようにネクタイを締めた。
下着を履かせる前に、もう一度可愛い智のアレを口に含む。
「ちょっ…拓真!」
慌てて体をずらす仕草が可愛くて…またヤりたくなる。
…が、我慢我慢。
元の通りに身なりを整え車を出て…ノロノロ降りてくる智之を見つめた。
上げた顔は仏頂面でその首筋には朝より濃く付いた紅い痕が無数にあった。
ニヤニヤしてる俺を不機嫌な顔で見て…校内に戻ろうとする腕を掴んで助手席に座らせる。
丸めたタートルをコンビニ袋に入れると、買っておいたウーロン茶のペットを手渡した。
「…ありがと。」
それを横目で見ながら缶コーヒーを飲む。
「…ったく。」
「なに?」
「手首が…ヒリヒリして痛い!」
ホラ!と見せてくる手首にキスして…ペロッと舐める。
「ご、ごまかすな!」
頬を赤くして怒る顔も可愛い。
「夜は優しくしてやるよ。」
更に頬を赤くして智之はウーロン茶を飲み干した。
「…もう行くから。」
と言って降りようとするのを遮り、顔を近付けた。
「キス、しろよ。」
「えっ!?」
俺の要望に応え、唇が触れるだけのキスをして…俺の恋人は、逃げるように校舎に戻って行った。
「…可愛いヤツ。」
シャツの胸ポケットから携帯を取り出し、電源を入れて新着メールを開く。
と、良介からたった一言。
【クソヤロウ】
俺は苦笑いをした。
◇◆◇◆◇◆◇
一時を回り…シンと静まりかえった校内に戻ると、パンを広げていた購買部の前には…長テーブルとパン運搬用のかご。
そして…目付きの悪い、可愛い弟が立ってた。
「クソヤロウでーす。」
と言い、良介を見るとヤツはギッと睨み付けてくる。
「んな怖い顔すんなよ。悪かったな。」
「適当すんなよな。」
低い声で静かに言う。
俺はかごを束ねながらチラとその顔を見た。
俺とは違う、和風な顔立ち。
澄んだ黒い瞳が俺を見て…何か言いた気に動くと、そのまま目を逸らした。
「…何だよ。」
「何が。」
「言いたい事があんならハッキリ言えっつの。」
パンかごを重ねテーブルにドンと下ろし、視線は良介に向けたまま足元のかごを拾った。
「アイツを…大事にしてやってくれよ。」
逸らしてた目を俺に戻してそう言った。
「…智か?」
「他に誰が居るんだよ!」
俺は苦笑いをした。
それをお前が言うなよ。
仮にもお前は、弟と言う名の俺のオナペットだったんだぜ?
不思議な事に今の俺は…あの時とは逆で、お前に勃たなくなったけど。
愛の力って…マジでスゲぇ。
「大丈夫だよ。」
「…本当か?」
「ホントだ。俺はアイツが好きだからな。」
一瞬、良介の顔が微妙に曇る。
「アイツは…俺の大事な…親友、なんだ。」
「それは知らんけど、俺はアイツを手放す気ないから。」
「絶対に…泣かすなよ。」
真剣なヤツのまなざしに俺まで神妙になっちまう。
「はいはい。」
良介は俺のその返事に納得いかない様子だったけど、取りあえず後片付けの手伝いをし始める。
「なんだ…めずらしい。」
「…気が向いたから。」
黙々と作業をこなしテーブルとかごを車に積み込む。
さっきまで智とヤってた所に荷物を積み込みドアを閉めた。
「お疲れさんな。」
「今度メシおごれよ。」
「へいへい。」
なんとなく笑い合い久々に兄弟らしい会話をして良介と分かれた。
智を好きになって…
本当に良かった。
おかげで大事な弟とちゃんと向き合えたような気がした。
△
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
7 / 104