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無自覚は俺たち〜むつ〜
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むつは力を振り絞ってマキに蹴りを入れようとしたが、力が思うようにはいっておらず、安々とマキに受け止められた。
マキ「危ないなぁ、薬効いてて蹴りって、腕痛めるよ」
むつ「おめーが、吊るすからだろうが!」
どんなに凄んでも効果は全くない、ヘラヘラするマキは何がしたいのかさっぱり分からず、むつは熱い体をもてあましただ睨むしかできない
マキ「ねぇ、むつ君、なんで華南君と修二とするの?」
むつ「おめーがヤらしたんだろうが」
吠えてばかりいるむつに、ビビらず喋る奴も珍しいが、ヘラヘラされながら喋られるのは始めての体験だった。イライラしてしかたない。
マキ「僕は薬盛って、セックスのやり方教えてあげただけだよ、君らが勝手にヤりだしたんだろ?」
むつ「はぁー!?俺は初めてを修二に奪われたんだぞ!お前のせいで!!」
キョトン、マキが不思議な顔をした、今までの笑みも企みを含む笑もなく、口をぽっかり開けて、目が点、とはこのことだろう。
そういえば、修二もこの台詞に驚いていたような…
マキ「は、…あははははははは!!」
突如ゲラゲラ笑い出したマキは、床を叩き、腹を抱えて悶え出した。
むつ「何が可笑しい!!ふざけんな!!てめー!!ぶっとばす!!」
マキ「あはは!むり!マジうける!!あはははは!!」
涙を流しながら笑い転げ、むつが蹴飛ばそうと足を伸ばすが触る程度でこずく威力すらない。
むつ「てめー!いい加減にしろ!!」
マキ「ごめんごめん!腕痛めるから暴れないでよ、ふふ、薬で痛覚鈍くなってるからさぁ、…あは」
なおも笑うマキに怒りを露わにするむつ、笑いを一応は堪えているが、漏れてしまう笑いがさらに可笑しくて堪えられないマキ。
マキ「初めてのセックスはどうだった?癖になった?よかったよね?泣き叫ぶ修二押さえつけてヤったんだから」
むつ「グッ…」
意地の悪い瞳がむつに向けられて、むつは息を詰めた。1番気にしていることだ。
マキ「それに、初めてを奪ったのは華南君だろ?男童貞あげたやつに奪われたって言い方可笑しくない?」
むつ「華南は責任取るって言った。修二は逃げてばかりでまだよくしてやれてない」
マキ「は?」
マキは、また不思議な顔をしたが、今度は心底驚いたと言った表情だ。
マキ「君、2人が好きなの?」
むつ「好き?俺が?2人は友達だから好きだけど…」
マキ「…恋愛って意味なんだけど」
むつ「男に恋愛なんて、何言ってんのお前」
マキ「…あ、そおいう感じか…、それでか…あーこりゃ大変だ…乙女思考ヤンキー天然」
むつ「なんか言ったか!!」
マキ「何も…」
マキは急に真面目な顔をして、手袋を外し、ゴミ箱に投げ捨てる。それからしばしむつを眺めて、ニヤリと笑った。
なんだが嫌な予感しかしない。
マキ「僕が教えてあげようか?修二と華南君を良くする方法」
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