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危険な俺たち〜華南〜
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このチビ、マジふざけんな!
なんか分け有りみてーだが…限界ってもんがある…
リオの言い放った驚きの一言に、
華南がピクリと眉をしかめ。
むつがリオを睨みつける。
しかし、言われた方の修二は、全く表情を変えることなく、一歩足を踏み出し、リオの目の前で少しかがむように顔を近づけて、にこやかに言った。
修二「そういう話は、あの子聞こえないとこでしたいんだけどなぁ」
微笑む修二の目は、全く笑ってない
リオは、分かっているのかにこやかに修二を見上げる
リオの後ろにいたシャオが修二に話しかけた
シャオ「目隠しと一緒に耳栓をしておきました」
修二「…」
その言葉にピクリと反応した修二が、視線だけシャオを見た、静かな表情で見つめてくる彼に修二は、リオに近づけてた顔を離す
リオ「修二が全部脱ぐなら、解放するって約束するよ」
修二「…構わないけど、僕ちゃんの裸なんか見てもおもしろくもなんともないけどな」
リオ「面白いかどうかは脱げばわかるよ」
含みのある言い方に、引っかかりを覚える。むつがまたうっかり何か言ったのかとも思い少し焦る華南と違い、修二はにこやかに「ふーん」と言ってお得意の誤魔化しに入ってる。
いや、脱いだらまずいだろ…
キスマークいっぱい付いてるし…
修二が平気な訳がない…
リオが約束通りつよしを解放に応じ
修二がまっすぐつよしの元へ走っていく。
つよしをマキに引き渡して安全圏にやらないと暴れられない。
しかし、リオってやつから感じる妙な余裕が気にかかるし、なぜむつはお尻を出してるんだ。
修二がつよしの拘束を解いて目隠しのまま何か話し込んでる、彼へのフォローを入れてるのだろう、修二が優しく微笑んだ。
つよしの手を引いて修二が出口へ向かおうとしたら、リオが進路を塞ぐ。
リオ「修二と話したいから、そっちのデカイ人が連れてってよ」
修二「はいはい。華南、つよしをお願い」
俺が修二の目をじっと見つめると、修二は真っ直ぐ見つめ返してきた。
それは強い眼差しで、〝大丈夫〟って言ってるようだったが、見覚えのある黒い光が宿っていた。いつかの屋上で、修二の過去を聞いた時、反発して誤魔化そうとしてこんな目をしていた。
華南は後ろ髪引かれたが、今はつよしを送るのが優先、それにマキが外にいるから直ぐ戻ってこれる…
そう思って、華南はつよしを抱きかかえ、足早に建物から出て行った。
そう思ったことを俺は直ぐに後悔した。
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