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番外編①泡になって消える狂愛に口づけを
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〜 『媚薬の中の真実』 〜
番外編☆マキ
『泡になって消える狂愛に口づけを』
マキ
・175cm・美人モデル体型
・年齢つよし情報では高校2年生
水森泉(みずもりいずみ)
・177cm・肩幅有る細身(弓道部員)
・マキと同じ高校。高2。
メイ(椎名楓・しいなかえで)
・178cm・普通の痩せ型
・23才・マキの派遣元の事務員
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ープルルルルン、プルルルルン
青年「…はい」
マキ『あ♪メイちゃん♪』
メイ「マキ…メイちゃんはやめて下さいよ…」
マキ『あは♪今更今更♪。僕、今夜はこのままこのホテルに泊まっていきまーす♪』
メイ「え?泉君は?」
マキ『あはは、ちょっと用事ィ♪それじゃよろぴくぅー♪』
メイ「あっ、マキ!…」
ーツーツー。
メイ「ハァー。また彼の悪い癖が…。先生に何て説明すればいいんですか…。泉君が見張ってて下さらないと…」
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8月10日夜
洗面所で、手短に電話を済ませたマキが、寝室に顔を出す。さっきまで殺気立って吠えていた獰猛な猛獣が静かに煙草を吸っていた。
5分程前、修二達がホテルから出て行った。
マキは入り口から百目鬼を眺めたが…。
百目鬼は、さっきまでの恐いオーラも強気で傲慢な面影も完全に無くし、ただただ月明かりの差し込む窓を見つめ、タバコの煙を静かに吐き出す。
おそらく、修二の事を考えているのだろう。
むつと華南に、一緒住もうと言われた時。修二は幸せそうに微笑み。熱に浮かされ潤んで溜まっていたものが、目尻から一筋つたい下りた。
その雫を、百目鬼は見逃さなかった…。
百目鬼の吐く煙は、すぐに淡く消えていく。
ライオンが項垂れたら、こんな感じだろうか?。と、マキは思った。
マキ「…僕の胸貸してあげようか?」
百目鬼「黙れ、手錠の鍵を置いて出て行け」
百目鬼が低い声で唸り、手首に付けられた手錠を鳴らす。
マキは、腕組みして人差し指を顎に当て悩むみたいに小首を傾げる。
マキ「…んー。でも、まだ途中なんだなぁ」
百目鬼「なにが…」
マキ「百目鬼さんへのお仕置き?♪」
ニコッと可愛らしく笑ったマキに、百目鬼が殺気立ってギロっと睨みつける。
だが睨んだところで、今の百目鬼の眼光は、マキには失恋したダメージのある切なげな瞳に写り、好奇心を煽るだけ。
百目鬼「お遊びはお終いだ!」
マキ「んふふ、遊びじゃ無いよ、百目鬼さんのおさまってないし…そ♪れ♪に♪」
マキの楽しそうな顔が変化して、妖艶に微笑む。床に座り込んでる百目鬼の首に絡みついて、膝の上に跨った。
百目鬼は慌ててタバコをよけて、灰皿で潰す。その配慮ある行動が、マキをさらにワクワクさせる。
マキ「僕もシたくなっちゃった♪」
百目鬼「は?」
百目鬼がタバコを潰し呆気に取られていると、ガチャン!と音がしてタバコを持っていた手に手錠が繋がれた。驚く暇も無くマキの手がスルッと下がって、開けっ放しの前に滑り込み百目鬼のものを握りしめる。
百目鬼「くっ…てめぇ…いい加減にしろ」
マキ「や〜だ〜♪」
いやらしく笑って、その赤い唇で百目鬼のものをパクリと咥え込む。
ゾクっと快感が背中を走って、百目鬼は眉をしかめて息を詰めた。
百目鬼「くッ…やめろ!!」
マキ「んー?。…何で?」
百目鬼「何でじゃないだろ淫売!俺は帰れって言ってるんだ!」
マキ「だから、お仕置き中だから、駄目だって言ってんじゃん」
百目鬼「…ふざけんなガキ!怪我したいのか!」
百目鬼がドスの効いた声で怒鳴っても、マキにはまるで響いてない。怖がるどころかニコニコ微笑む。
マキ「僕、ハードSMもイケるよ♪」
百目鬼「てめぇは、頭おかしいのか!?」
百目鬼が怒鳴ってるのを完全に無視して、マキは自分の服を脱ぎ捨てた。
色白の均整の取れた体、男なのに女のような柔らかなライン、修二と同じくらいの子供のはずなのに、その色気は酷く艶っぽい。
修二を調教していた様子から、遊び慣れ使い古されたものを想像していたのに、新雪のような肌に桜のような色の胸が酷く眩しい。
目の前の子供に、心臓がドキッと脈打つ。
マキは、百目鬼の動揺に微笑み、線の細い指を両頬に添える。それまでおちゃらけた笑みが、妖しく口角を上げて、調子のイイ口調がしっとりと艶を含んで響く。
マキ「吠えないで、怖くないよ…」
怖くない…。とは、一体どっちの意味なのか。自分より年下のこの子供は、酷く大人びた顔をして、絡め取るように唇を重ねてきた。驚くほどの巧みで卑猥な舌の動き。
百目鬼「んッ…ッ!…お前なんなんだ!」
マキ「マキだよ百目鬼さん。先生の一番弟子。テクニックはお墨付き」
百目鬼「ふざけんな、俺を組み敷こうなんて命知らずだな、ただじゃ済まないぞ」
本気で言っているのに、マキは、なんでもないことのようににっこりと微笑む。
マキ「知ってるよ、百目鬼さん昔は暴れん坊で、いくつかの倶楽部でブラックリスト乗ってるでしょ」
百目鬼「分かってて俺に跨ってるのか…」
マキ「ふふ。昔の話でしょ?だから、そんなに怯えなくても大丈夫だから」
百目鬼「怯える?この俺が?お前頭大丈夫か?」
マキ「んー。百目鬼さんライオンみたいに吠えるけど。今の百目鬼さん、可愛いティーカッププードルくらいにしか見えないよ♪」
百目鬼「眼科行ってこい!」
マキ「せっかく立派なの勃ってるんだから」
百目鬼「そういう問題じゃねぇだろ!」
マキ「僕、背格好も体つきも修二とそんな変わらないから、修二だと思って代わりにしていいよ♪慰めてあげる」
百目鬼「バカか!お前は修二じゃない!お前はお前だろ!他の誰にもなれない!」
マキ「…」
頭のおかしいマキの話しに付き合う気はなかったが〝修二の代わり〟という言葉に思わず反応した。〝代わり〟など愚かなことだ。
もう、十分すぎるくらい身に染みた。
百目鬼「それに、修二は胸にピアスなんかしないし、そんな娼婦じみた真似はしない!」
マキ「ああ…、コレ?」
マキは、左胸のピアスをあっさり外し、自分の服の上に放る。
マキ「修二って呼んでいいよ、神さん」
妖しい声を響かせ、再び百目鬼の下半身を咥え込む。今までヤってきたやつとは比べものにならない程の上手い舌遣い。
ぐらり、と理性が傾く。
はたしてそれが本当にマキのテクニックのせいか、部屋に充満する甘い匂いのもたらす効果なのか…?。
マキは百目鬼のを咥えて、自分の後ろをローション使ってほぐし、再び百目鬼に跨った。
マキ「…んっ…おっきい…」
百目鬼「そんなんで入るわけ…」
片手で簡単にほぐしただけ、こんな線の細いマキの中に入る訳が無い。修二にだって、丁寧にほぐしてから挿入する、それくらい百目鬼のはゴツいものだった。
百目鬼「くっ…」
ズズッとネジ込むようされても、狭すぎるそこは侵入を拒むように痛いくらいで。
百目鬼「まさか…初めてじゃないだろうな!…裂けるぞ!」
マキ「ンン…ッがうよ…」
百目鬼「嘘つけ!抜け!」
マキ「…だ…いじょ…ぶ…」
ゆっくり腰を落として、何とか百目鬼のものをのみ込んだが、はっはっと浅い息をするマキは、どう見ても辛そうだ。
マキ「…思ったより…ふとかっ…た…」
百目鬼「その辺にしとけよ…俺は…」
マキ「コントロール効かなくなる?…大丈夫、僕、暴れ馬躾けるの得意だから、それに、あんたの欲しいものは分かってる」
意味深に微笑んで。強引に抜き差しを開始、マキは百目鬼を見つめながら、囁く。
マキ「…あッ…神さん、ほら、僕はあなたから目を離したりしないよ。…神さん…ンん」
一瞬だった。
それまでの子供っぽさも不敵さも消えて。新雪のような肌が鮮やかな朱色に染まって行く。瞳は妖艶に潤んで、まるで恋い焦がれる相手を見ているように情熱的に揺れる。
修二からは、一度も向けられなかった瞳。
マキ「ぅあ…神さん…あつ…い…」
修二はその瞳で、むつと華南を見ていた。
今も昔も、体を重ねた時ですら、嘘でもその瞳が百目鬼に向けられたことはない。
マキ「あっ…神さんイイ…見て…神さん…」
艶かしく跳ねる体は、百目鬼を求め絡みつく。
マキ「ぁアッ…んンっ!…イイ…」
百目鬼「グッ!…」
マキのリズムで動かれ締め付けられ、欲望を揺さぶられる。閉じ込めたはずの物が引きずり出される。欲しいのは欲望じゃない、
百目鬼(欲しかったのは……)
ーバッキン!!バキン!!
突然の破壊音。
マキ「ふえ?…………、ヤバッ」
目の前の獰猛な猛獣。繋がれた手首の手錠が鎖の部分でバッきり折れている。
本物ではないおもちゃだが、それなりの強度はあったはずなのに、元朱雀の右腕の男には、たいした拘束になって無かったよう。
百目鬼は、マキの体を逃がすまいと掴んだ。
百目鬼「俺を煽って、タダで済むと思うなよ」
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