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(番外編)純愛>♎︎<狂愛18
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インターホンの対応ボタンを押し、会話できるようにしてから三人に挨拶したら、むつが齧り付く様にすごい勢いでインターホンに吠えてくる。
むつ『マキ!!無事なのかッ!?』
はにゃ?
マキ「なんかあったの?」
むつ『とにかくさっさと顔出せッ!』
えっとぉー。
むつ君は、パニックになったキングみたいにキャンキャン吠える、落ち着かせ様にも兎に角顔が見たいと譲らない。
むつ達には、実家から帰った時連絡したし、その後もメールしてるのに…
修二『ごめんマキ、顔見たらむつも落ち着くから…』
と、修二に言われたら顔を出さざる得ないけどぉ…。僕ってば今、全裸ちゃんです。
えっと、うんと、洋服はまだ無いんだよなぁ…。百目鬼さんも清史郎さんもそれぞれ忙しいし、まだ引っ越しが完了してない…
困ったなぁ…。
僕は、手近にあった百目鬼さんの服を着て、タオルケットを頭からかぶって玄関に向かう。
タオルケットを羽織っただけだったら、百目鬼さんに怒られちゃうもんね。
幾ら、修二たちでも百目鬼さんは気にすると思っての判断。
玄関の鍵を開け、ほんの少しの隙間から顔を出すと、むつが扉に手を掛けて勢いよく僕に飛びついてきた。
むつ「マキ!無事かッ!!顔見せろ!!」
玄関のドアを全開にしようとむつが引っ張るから、僕は必死で玄関を死守した。
マキ「落ち着いて!全開にしたらキングが出てっちゃうから!」
一応、玄関の足元にはスネくらいまでの柵があるけど、玄関全開は困るんだ。理由はキングが出てっちゃうとは別の理由なんだけど…、それをむつに見られると、きっとむつは騒ぐから、キングが逃げちゃわないためだと説明して、玄関は三分の一くらい開けて僕は顔だけ出す。
マキ「3人お揃いでどうしたの?」
むつ「どおしたもこうしたもねぇよ!お前が無事か見に来たんだろ!」
苛立ち満載のむつ君は激おこプンプン状態。キョトンとした僕に、むつの後ろから華南が〝悪い…〟って手を合わせてる。
修二「ごめんねマキ。むつにはマキは大丈夫だったんだよって言ったんだけど、顔見るまで信用できないって聞かないから…」
マキ「あははは♪、むつ君僕の心配してくれたの♪やっさしぃー♪」
実家で怪我でもしたかと心配してくれたのか…。
むつ「ちゃかすなよ!マジで何ともないか?飯食ってんのか?キングは生きてるか?百目鬼に酷いことされてねぇか?。この4日メールは返すのに電話には出ねぇーんだもん!!」
百目鬼さんに酷いことされてるかッ!?
あー、それでか…。
でも、電話はできない事情が…あは♪。
マキ「僕は元気だよ♪、ご飯も三食百目鬼さんが作ってくれるし、キングとは仲良くしてるよ♪」
…最近、餌で釣って僕から引き離したりしてるけど♪♪
むつ「マジか?本当だな?」
マキ「うん、本当だよ♪僕の顔見てよ、少し太ったくらいなんだから♪」
指先でほっぺをプニプニ突っついて、肉付きをアピールしたけど、むつは違うものが目に止まっちゃったみたい。
むつ「ん?お前、何で布団被ってんの?」
マキ「ふふ♪、僕今起きたから、手近な服被ったけど、下が見つからなかったから」
服を着てるアピールで中の服を見せたら、むつはギョッとして、修二は赤面、華南は口笛を鳴らした。
華南「P〜♪、お楽しみだったわけだ」
むつ「何だそのキスマークと歯型ッ!!」
僕の首筋にはキスマークと、左の首元には百目鬼さんの付けた歯型の痕かある。
百目鬼さんから拝借したTシャツはブカブカで、胸元がチラリズム。
マキ「あはは♪これは百目鬼さんのTシャツ♪彼シャツだよ♪可愛いでしょう♪」
一応気をつけてタオルケットで隠してみる。
むつは、彼シャツに反応して凄く嫌そうな顔をした。
むつ「うわっ、それ百目鬼の趣味?」
マキ「ブブー、僕が着たくて着てるの♪」
むつ「あー、お前喜んで着そうだよな」
飽きれた様子で表情を苦くクシャッとしてる、むつ君の後ろで、〝彼シャツ〟ってワードに萌えてる華南が居るけど、黙っておこう。今晩はむつ君と修二は大変だ♪
マキ「うふ♪せっかく来てくれて悪いんだけどさ、今日は都合悪いんだぁ、僕ってば外出禁止だし、お客さん入れるにも百目鬼さん家だから。百目鬼さんに相談して、また修二の家に行くね♪」
あははぁ〜っと笑いながら言ったら、むつは不機嫌そうだったけど、僕が何で外出禁止かは知ってるから、納得せざるえないって顔してた。
修二「…、百目鬼さんと仲直りできた?」
マキ「うふふ♪、バッチリだよ♪、最初は阿修羅かと思うほど怒ってたけど、僕、実家帰るのメールも電話もしてたじゃん。百目鬼さん携帯壊されてて見れなかったらしいけど、僕の着信歴から見てもらって納得してもらった。今はラブラブだよ♪心配しないで♪♪」
僕の言葉を聞いて、修二は安堵の表情を見せた。僕のこと…心配してくれてたんだ。
ありがとう修二。
そして華南も…
華南「まぁ、やっとこさだな。ココまででも賑やかだったから、この先も賑やかそうだな。俺たちの家にはいつでも来いよ、俺たちはいつでも歓迎だし、むつはマキマキうるせーし」
むつ「はぁー!?俺じゃねぇーだろ!うるせーのは修二だろ!」
修二「むーつ、人様の玄関先で騒がないの」
いつもの調子で始まる言い合いが、僕にとってはとても羨ましい。
僕と百目鬼さんもいつか、こんな風に思ってることを言い合って、喧嘩して、でも仲良しで、切れない絆を作り上げるのかな…。
むつ「聞いてくれよマキ!!修二が…」
華南と修二にからかわれていじけたむつが、見方を増やそうと僕の羽織ってるタオルケットを掴んで、僕に顔を寄せる。
その時、むつは、僕の隠してる〝秘密〟に気がついて目を見開いた。
むつ「…ハァアッ!?」
むつの視線の行方に気がついた僕は、慌ててむつの口を塞ごうと…
マキ「わわっ!シーッ!!」
だけど。
暴走機関車むつ君が
止まるわけなかった。
むつ「ハァアーーーッ!?何だそれッ!!何で〝鎖〟が足元から伸びてんだッ!!」
むつは、僕のタオルケットの中から、部屋の中へジャラジャラ伸びる鎖を見て激怒。
瞬間的に華南が修二を見ると、修二は〝鎖〟と聞いて顔色が青ざめる。
華南「!!!」
修二「‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎」
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