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21〔裏番外〕ゆくえ……
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賢史に色々聞いてもらったが、賢史は見本を見せてやるとナンパを始め、店にいた美人を口説き始めた。
隣の席でで聞く口説き文句はどれも歯の浮きそうなもので、賢史は、会ったばかりの相手に〝好き〟を連発していた。「可愛くて好きだな」とか、「服のセンスが好き」とか、「その考え好き」とか…。
聞くに堪えなくなり、俺は酒をいっき飲み干して帰ってきた。
俺が玄関を開けると、風呂場の方てガン!ドン!と音がして驚いて風呂場を覗き込んだ。
百目鬼「大丈夫か?」
風呂場には、裸のマキがビッショリ濡れた状態で座り込んで笑ってた。
マキ「あはは♪大丈夫、シャワーヘッド落としちゃっただけだから」
百目鬼「怪我しなかったか?」
マキ「うん。ありがと。大丈夫だよ」
百目鬼「…何で体隠してるんだ?」
マキは、恥ずかしがるように背中を向けて女みたいに胸と下半身を手で隠していた。
マキ「恥ずかしいから♪、そんなジッと見ないでよ、神さんのエッチ」
百目鬼「ッ、すまん」
思わず謝ってドアを閉めたが、閉めてから、はたと気づいた、毎日一緒に風呂に入ってるのに何故今更エッチ何だ?ん?何で今日はマキ一人で入ってるんだ?
マキの髪を洗ってやるのは俺の楽しみなのに…。
ああそっか、俺が修二の家に泊まってこいって言ったから、俺の帰りが遅いと思って……
今いるってことはまた誰かに送ってもらったのか?
うっ…。モヤモヤしてきた…おかしいな、酔ってんのか?水飲んでおこう。
台所で水を飲んでいると、マキがお風呂から出てきた、パジャマを着て、相変わらず髪をろくに拭かずに、髪からポタポタ雫を落として。何とも卑猥な光景だ。
百目鬼「おいでマキ、乾かしてやる」
マキ「……うん」
一瞬、躊躇ったように見えた。
…今朝出掛けに元気なかったのを引きずってるのか?やっぱり俺がなんかしたのか…。
マキの髪を乾かしながら考えても、俺には察してやることはできない。マキの髪が乾いてきて、サラサラと指通りが気持ち良い、シャンプーの良い匂いをさせて、今すぐうなじにイタズラしたくなる。
マキ「ッ…」
マキが前かがみでピクピクッと小さく震えた。気がつかないうちに、撫で回すように髪を触ってしまってた。
百目鬼「どおしたマキ」
ほろ酔いの俺は、分かっててマキの耳元で囁く。
髪を撫でながら耳元で囁くから、マキはピクッと小さく反応して唇をかんだのが分かった。
マキは、最近魔性化で露骨に誘ったり跨ったりしてこない。物欲しそうに妖艶に可愛らしく見つめることはあるが、一緒に住み始めてから前みたいに自分からシて来なくなってた。だから、最近では珍しく発情しているように見えたが、俺の腕の中でじっと丸まってるのが不思議だった。
マキでも我慢するんだなぁ…
よくよく考えたら、ヨリを戻してからの、襲うのはいつも俺だ。
我慢しなくて良いと言われて、別れていた間マキを撫でくりまわしたかった衝動で毎晩抱いたが、この一週間ちょっと、1日空け、2日空けと、シない日が出来ても、マキは布団の中で可愛らしく小首を傾げて「寝るだけ?」と聞いてくるだけだ…。
マキはセックス依存症で、不安からセックスしたくなるらしい、…マキが満足してるようには見えない…。ニコニコしてるのに、時々フッと不安そうな目をしてる…気がしてるんだが…。
セックスを求めてこないってことは、大丈夫なのか?
マキの体を考えると、毎日は無理だ。
本当に俺とのセックスが良いから動けないのか?
なら、キレないようにして一回のセックス回数を減らせれば、腰が抜けることも無くなるのか?
キレなければ…。
結局またそこに行きつく…。
マキを大事にしたい。
マキに優しくしたい。
頭を撫でて、好きな食事を作ってやり、風呂に入れて、腕枕で寝てる…これ以上何をしたらいい?何をしたらマキは本当に喜ぶんだ?
マキ「ッ…もう…乾いたよッ。放して…」
百目鬼「……何でだ」
何故離さなきゃならない!
マキ「酔ってる?そんな飲んだの?水持ってこようか?」
百目鬼「水よりこっちが良い」
マキ「え!?…あっ…ん…」
腕の中で背中越しになってたマキをひっくり返して床に押し倒し、その唇を奪った。風呂上がりのマキの唇も体も温かくて、肌触りが気持ち良い。
優しくキスして、その体を抱きしめて、パジャマ越しに胸を触っただけで、マキは驚くほど蕩けてビクビク体を震わせていた。
百目鬼「随分感じやすいな…」
マキ「ッ…ッ…、じ…んさん…、するならベットに…」
キス一つで息も絶え絶えのマキ。別に乱暴にした訳じゃないのに。
百目鬼「シない」
マキ「えっ…」
百目鬼「明日は大学だろ」
温かくてしっとりとした肌に、良い匂いのするサラサラの髪、今すぐグチャグチャに可愛がりたいが、今日は我慢すると決めてる。
マキ「平気だよ。神さんはシたいの我慢しなくて良いんだよ」
百目鬼「ダメだ」
マキ「ッ…」
おやすみのキスにしては刺激的になったが、キスしてる時のマキは可愛くてついつい色々したくなる。マキは困ったように震えて蕩けた吐息を響かせる。
エロエロのマキを大学に行かせる訳にはいかない、どこぞのモブ共が群がるに決まってる。
こいつは俺のだ。
マキ「…ッ…ッ、も…、やめ…」
百目鬼「ん?」
マキ「ッ…、そんなにしたら、…寝れなくなる」
百目鬼「あぁ、すまん。マキは敏感で感じやすいもんな、抜いてやろうか?」
マキ「ヤダっ!」
ズボンに手をかけたら、その手を払われた。いつもより強い拒絶に驚いて、体を起こすと、マキは俺の体の隙間からピュンッと素早く逃げた。
マキ「ど…ッ、神さんのエッチ!!」
マキは怒ったのか拗ねたのか、そう言い捨てて寝室に走っていってしまった。
まるで、構いすぎて怒った時のミケみたいに、シャーッと威嚇して走り去る。
???
エッチって…。
普段のお前の方がエロくて卑猥でエッチだろうが。
あれ?
もしかして怒らせた?
何がいけなかった?
俺…酔ってるのか?なんか気に触ることがあったのか?
マキが反応してたから、フェラしてやろうとしたことが不味かったのか?
ダメだ、もう一杯水を飲んで頭をハッキリさせよう。
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