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6 文化祭にしおりをはさみました!
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6 文化祭
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「は!?何あれ!?ちょ、ももくん頑張って走って!!!」
「いやぁああああ!!!こっち来んな!!!」
「ももたぁ!!!!」
俺は今、お姫様の格好で、執事の格好をした響くんと共に、全力でゴリラから逃げています。
─10分前─
「き、きゃー、助けてー。」
「姫!!誰か俺たちを、助けてくれ!」
結構盛況なうちのクラスの喫茶の中で、俺とりゅうはお化けの格好をしたクラスメイトたちによって、連れ去られるという寸劇をしなくてはならない。
俺は棒読み演技だが、りゅうは意外とノリノリの演技だ。
ここから、俺は執事の格好をした響くんと一緒に、りゅうはメイドの格好をした美沙子ちゃんと、校舎を練り歩く。
勿論2人の執事とメイドの服も響くんデザインだ。
響くんは赤髪だからか、少しチャラ目の執事っぽい。
うん、悪くない。
美沙子ちゃんはロングスカートのメイド服で、これは意外だった。
なんか、こういうのって膝丈スカートのイメージがあった。
っていうのを響くんに言ったら、
「好きな人の生足を他の奴に見せたがる男はいないっしょ。」
、、、恐るべし響くん。
まあ、簡単に見つかっても面白くないので、響くんと美沙子ちゃんが連絡を取り合い、なるべく逆方向に移動するのだ。
「よし、じゃあ解散!!」
「後でね、純。響、頼んだぞ。」
「おまかせあーれー、よーし、ももくんとデートだー!」
「はぁ、始まっちゃった。」
俺たち4人はこうしてふた手に別れた。
そして、歩き出して10分後、、、
「ももたぁ、もっと生徒会の警備をちゃんとしとくんだったなぁ?」
「っ!?」
「え、あれって田代!?あいつ辞めさせられたんだろ!?なんでいるんだよ!」
響くんと美沙子ちゃんにはちゃんとあの日のことを話したのだが、他の生徒には、田代の実家の都合ということで、退職したことになっている。
仕方なく退職した教師が文化祭に来ても、まあそりゃ普通に通すわな。
「俺から逃げれると思うなよぉ、桃田!」
田代がこちらに向かって叫びながら走って来た。
こうして、冒頭の全力ダッシュ状況になるのだ。
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