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よんずいしにしおりをはさみました!
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よんずいし
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扉を開けると、そこには家族...がみんな揃っていた。多分あったことあるんだろうけど、みんな少しの面影を残して変わってるから、あんまわかんないな。
「晋夜、そこに突っ立ってないで席に座ったらどうだ。蒼介も早く座れ」
「申し訳ございません。どこに座れば良いかわからないもので」
みんなもう席についているから、椅子がないんだけど。こんなのでどうやって座るんだよ。空気椅子か?体育座りか?
周りの視線が痛いんだけど。席譲ってくれたら、こんなことにならなかったかもしれないのに。ふざけてるのかなぁ?
「晋夜様用意ができましたので、こちらにお座り下さい。」
「晋夜はこっちに座れ、早くしろ」
折角真が用意してくれたのに。しかもお前の隣とか...周りに妻みたいな人が沢山いるのに、俺男1人とか。蒼介も連れてこいよ。
「今日集まってもらったのは言うまでもなく、俺が皇帝になった事と、家が増えたという事についてだ。」
こんな家が2個あったって使わないし、要らないだろ。しかも、従者だって増やさなきゃ、掃除とか大変だろうし…そこらへんちゃんと考えてんのかよ
「そこで、俺は宮邸に移ろうと思う。付いてきたいものがいれば、手を挙げろ」
俺は聖夜と居たい訳じゃないし、他の人が居ないんだったら、こっちでいいと思ってる。他の人だって聖夜について行くだろうし。
真はついて行くだろうとそっちを向けば、すっごい笑いをこらえてた。しかも、手を挙げてないし。
俺以外の周りの女はみんな手を挙げてる。俺の姉さん達もだ。男はみんなここに残りたい見たいだけどな。流石に俺も男に好かれてたら笑うわ。
こういう時に蒼介が近くに居たら、コソコソと色んな事を言って笑えるのに。なんで俺だけこんな所で座んなきゃ行けないんだ。
「女はいらねぇ。俺についてくるなら3人までだ。女共は此処で優雅に過ごしてろ」
「聖夜様流石にその言い方はどうかと思いますけど?」
後悔したってもう遅い。口から出てしまったものはもう巻き戻すことも出来ない。怒られんのかな。なんかオーラがすごい気がしてきた。
「お前は付いてこないのか?折角俺が大切に育てたというのに、恩知らずな糞ガキだな」
なんだこの糞ガキ...言っとくけどな、俺の方が生きた時間はなげぇんだよ。しかも、お前に大切に育てられた覚えなんてねぇよ。育ててくださいなんてお願いもしてませんけど〜!?
1回落ち着こう。此処で言い返したってなんの意味もない。ここは大人として正しい姿を見せてやろうじゃねぇの
「申し訳ございません。俺はただ、これ以上聖夜様に御迷惑を掛けるのが申し訳なくて...それに蒼介や真もここに居ますし...俺はここの方が落ち着くかなと思いまして」
「あの皇帝、晋夜様もこう言っている事ですし...こちらに居られる方がよろしいのではないのかと。その場合、私がお世話を致しますし。」
「はぁ?お前に任せて置けるとでも思ってるのか?お前が昔晋夜にした事を今ここで全員にバラしてやってもいいんだぞ」
はぁ、会議中にまでケンカしなくなっていいんじゃないのか?こんなんじゃ、キリがなさそうだし。みんなだって、二人の会話に呆れて寝てる奴だっている。
「あの、聖夜様は俺についてきてほしいんですか?」
「べ、べつに、そんなんじゃない。お前がいなくったて、俺は生きていけるしな。それに、お前の方が俺と入れなくて寂しいんじゃないのか?まぁ、お前が俺といたいっていうなら、住まわせてやってもいいぞ」
そんなに顔を赤く染めなくても。バレバレだっちゅーの。まぁ、行く気無かったけど、そこまで言われたら俺だって鬼じゃないからついて行くけどさ。
「俺を、聖夜様と一緒に住まわせてください。お願いします」
「あぁ、いいぞ。最初から素直に言っておけばいいんだ。」
嬉しそうに笑う聖夜の顔にみんなびっくりした様子だった。俺としては、毎日見てるからあんまり変わんないんだけど。
喜んでもらえたなら、それでいいか
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