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女2 ー清四郎ーにしおりをはさみました!
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女2 ー清四郎ー
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迷惑女、玲奈の付きまといっぷりは日に日にエスカレートしていった。
朝から会社に来るわ、ずーっと社長室で話続けるわ、俺が会議に行っている間も構わずそこにいた。
東藤社長に電話をしてみても、相手は笑いながら仲良くしてくれてありがとうとホザきやがる始末だ。
「清四郎様ーっ///」
「玲奈さん、いい加減にしてください。
正直、迷惑です。」
取引相手のご令嬢。
こんな迷惑な女がご令嬢だなんて、笑い話にも程がある。
どうせ、俺の金目当てなのだろう。
「清四郎様、ご一緒にランチをいたしません??
私、お弁当を作って来ましたの。」
そう言って、俺の返事も聞かずに接客テーブルの上に弁当を広げ始めた。
「勝手に広げないでいただきたい。
そこは、接客用ですよ。」
「…清四郎様…私は客人ではないのですか??」
「あなたをお呼びした覚えはない。」
「こちらに訪問してきた人は客人ではないの??
お父様に、なんて言おうかしら。」
くそ女め。
「さぁ、清四郎様…召し上がって??」
洋食のメニューが詰め込まれた重箱。
見た目は上出来過ぎるほどだ。
「あなたが作ったのですか??」
「…ええ。」
作ってねぇーな、この女。
そう思いながらとりあえず、箸をつける。
「…このローストハム…」
「美味しいですかっ!?///」
「ええ、とても。
私の知っている銀座のレストランと同じ味だ。」
女は一瞬、表情が固まった。
そして誤魔化すようにして笑う。
どうやらいくつかの有名所の料理人に作って貰ったのを寄せ集めたのだろう。
「玲奈さん、今日はもうお帰りください。
私ももう帰ります。」
「あら、お仕事はもうお済みですの??
なら帰りは送ってください///」
殴ってもいいだろうか。
仕方なく会社の車にのせる。
運転手に女の家を伝えると俺に着いてこいと言われ、このときも本気で殴りたくなったがなんとか抑えた。
「あ、そこのお店にちょっと寄りたいの。
停めていただける??」
「玲奈さん………。」
「ごめんなさい、少しだけ。
清四郎様もご一緒して??///」
そう言って、俺の腕を掴んで外に出る。
やめろ、触るな。
何て言って突き飛ばして、一発殴りたい。
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