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39.にしおりをはさみました!
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39.
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祖父母は以前にも増して話さなくなった僕を心配していたし、
家にいてもやけによそよそしくなったことでいじめも疑っていたようだけど、
きっと思春期特有のものだろうと様子を見ているようだった。
吃音のせいで、祖父母にも苦労をかけているのに、これ以上彼らに負担を強いることはしたくなかったから、
胸や太ももに広がる痣をひた隠しにして、お風呂に入るときは一層の注意を払った。
中学生になってからは、彼らのいじめは性的な嗜好へと変化していった。
誰かが僕を殴っているときに
「こいつ、声高いから喘ぎ声みたいじゃね」
と言い出したのかきっかけだったと思う。
長く伸びたくせっ毛の前髪を鷲掴みにされて、誰かが僕の顔を覗き込んで「女みたい」と言った。
今までも服を剥ぎ取られて裸にされて笑われたりもしていたけど、
そのときの雰囲気とは違う空気に、さすがの僕も恐怖を感じた。
みんなの僕を見る目が、興奮でギラギラと輝いてるように見えたからだ。
「…ゃ、ゃゃ、や、め」
普段は暴力を振るってくる手が、ゆっくりと伸びてきて僕のシャツを捲って中に入る。
胸なんてないのに何本もの手が興味本位でそこの突起を抓んだり引っ張ったりして弄んだ。
精通も迎えていなかった僕は性的興奮なんて覚えたこともないし、
彼らが何をしようとしているかも、まるでわかっていなかったけど、
いつもとは違う雰囲気に恐怖心が高まり、ぶるぶると小さなを体を震わせた。
ただそれは、彼らをより一層喜ばせただけだった。
「こいつほんとに女みてぇ、ちんこついてないんじゃないの」
誰かがそんなことを言い出して、今度はずぼんを取り上げられた。
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