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* Scent.4 *にしおりをはさみました!
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* Scent.4 *
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「本当は会ったときから君を……抱きたくて仕方なかった。もうずっと、冷静じゃない」
「……あっ、涼風、さん……」
立花にとって、それは甘く優しい嘘だった。
男達に向けられる欲に嫌悪し続けていたはずなのに、涼風に求められるのが堪らなく嬉しかった。
名前を呼ぶために開いた唇を、貪るように奪われて、立花は柔らかなベッドの上で身悶えた。
互いに焦燥感に引かれながら、纏っている衣服を脱がせ合う。
そろりと伸ばした指先が、ズボンの布の中で窮屈そうにしている熱に触れる。
キスの途中で軽く喘ぎながら、立花も夢中で涼風の身体を撫でた。
「あ、あ……ん……」
涼風の唇が色づいた部分に触れては吸いついて、焦げつくような痛みを残していく。
はだけた胸元へ顔を埋めると、首筋と鎖骨にも口づけをくれる。
桜色に染まっている胸の粒にも同様に。
「はぁ……あ、ん……。だめ……っ。だめぇ……」
啄むようにされるだけで、立花は「だめ……」と音を上げる。
いつもは乱暴に爪で引っ掛かれたり噛まれたりして、与えられる強い刺激に馴れないでいた。
そんな触られ方しか知らないから、優しく愛撫されると、どうしたらいいのか分からなくなるのだ。
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