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目覚めれば side:ポチにしおりをはさみました!
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目覚めれば side:ポチ
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「あー、動かないで。点滴外しに来ただけだから。あと、包帯変えて薬塗り直すけど」
そう言ってその人は点滴を外す。
「あのさ、俺は救護班だからさ、細かい事情とかは分からないだけど、キミ大丈夫なの?」
そう問いかけながらも、答えを求めてる訳でもないみたいで話を続けられる。
「意識ない時に身体見させてもらったけど、ボロボロだよ。顔とか服で隠れない所とかは外してるみたいだし、怪我も絶妙に神経とか内臓とか傷付かない程度に加減してあるみたいだけど、痛いものは痛いだろ?そのくせ、丁寧に抱かれてる。指、2、3本は乱暴に入れられてるみたいだけど、それより太いものは解されてからしか入れてないよね。そして、これだけの怪我してて体重とか減ってないよね?」
そういえば、ドックフードを与えられてたのに痩せたり、この部屋から動くことなんてないのにで太ったりもしていない。
神経や内臓を気にしてもらっている事も、丁寧に抱いてもらってる事も言われて初めて気付いて、愛されてる事に嬉しくなる。
「それって俺からしたら、飼い殺しだよ。壊さないように痛めつけて少しの優しさやれば人間の心なんて壊れるんだよ。何も俺はしてやれないけど、定期的に身体見ることになるから辛かったら話せよ」
彼になら飼い殺されるくらい何ともない。
多分、この人は僕を心配して言ってくれているのだろうけど僕は幸せしかその言葉からは感じない。
だって、つまり彼に管理されて愛されてるってことだから。
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