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完結後の世界 =10(真実④)にしおりをはさみました!
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完結後の世界 =10(真実④)
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「頭ァお知り合いですかいぃ?」
頭が困惑して、その場に棒立ちになっとったら、組長さんの後ろからこれまた絶対カタギじゃねぇだろって感じの奴が出てきた。
「あぁ…昔の知り合いの息子だ」
「なるほどぉ…」
そうして二人共がじろじろじろじろ…いい加減にしてくれよッ!!
「あっあの!それ…ほんまですか」
「ほんまやなかったらなんやねん、証拠見せたるから上がってきぃ」
そう言って組長さんはつかつかと目の前の立派な家へと入っていく。
ついてかん訳にも行かんくてそのまま家の中へ足を踏み入れた。
通されたのは大きな和室で、座布団が用意されて座れと手で合図されたから萎縮して正座する。
そうして数分、何も話すことなく組長さんはタバコを吸い始めて、子分っぽいやつはその横で動じることなく仁王立ちしている。
もうそろそろ頭に血が上って来て、でも怖いから無意識に敬語になって尋ねる。
「っあ!あの!証拠…って…」
「ん?あぁ…おい、箱41番持ってこい」
「はっ…こちらです」
「小僧、これだ。捨てても良かったんだがなぁ…まぁ今のうちには必要ねぇもんだ。いるなら持ってきな」
目の前に出されたのは41と書かれた紙が貼られてある黒い箱。
きっと多分、いや絶対ここに親父の真実が…
「じゃあ…貰います…お邪魔しました…」
そのまま普通に玄関まで案内されて、そのままの足で新幹線に乗り込んだ。
どうしてか、開ける気は起きなくて家まで持ち帰ろうと決めて東京に着くのを待った。
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