アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
33にしおりをはさみました!
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
- しおりがはさまれています
-
33
-
優しそうな顔をする時があることを知った。
「ありがとうな。」
「え、あ、い、いいえ…」
皿洗ったからか??それとも飯???
少し微笑みながら礼を言う龍興の柔らかい表情のせいで
さっきから動揺してしまう。
「ここ。」
ぽんぽんと腰をかけているソファーの
自分の隣を叩く32歳の男…
来いと?そこに来いと??
俺が?何故???
「ほら」
「う…」
不意な微笑みにまたやられてつい言うことを聞いてしまった…
とりあえずソファーに腰掛ける。
一応少し距離を置いて。
「わっ!?ま、」
「なんもしねぇよ。」
また俺の体の後ろに手を回してぐっと引き寄せられた。
身長のせいか、ぱっと見細そうに見えるけど
しっかり鍛えられ筋肉のついた
ごつい腕が俺の体をしっかりと自分の体に密着させてる。
でもそれほど強くではなくて…
抱きしめられるとかそんなんではなさそうだ。
でも…なんもしねぇって…してるから…これがしてるって言うんだよ…
だめだ…匂いにやられる……
ほんとやばい…この匂い…
好みすぎて…
匂いだけは…
「暖かいな…お前」
「ま、まぁ…体温は高い方ではあるけど…」
「………」
…??
俺の頭に自分の頭を軽く乗せてると思ったら
返事が返ってこなくなった。
「た、龍興…さん?」
「………。」
「…寝た?」
返事がない。
寝るなら離してくれないかな…
匂いでやられるんだって
「龍興さーん、離してから寝ろー。つか、ベッドで寝ろよ。風邪ひくじゃん。」
「……禅でいい…」
「ん?」
眠そうな声でそう言った。
下の名前で呼べと…?
それこそどんな関係だよってなるから…
いやもう既にどんな関係だよって感じだけども…
「龍興さーん。ベッドで寝ろー」
「…禅だ。」
「わかったわかった。禅さん、ベッドで寝てくださーい。」
「呼び捨て。」
「いや……あーもう…禅、ベッド!」
犬相手に言う…◯◯!ハウス!みたいになったし…まぁいいか。
呼び方くらいでぐずつくなよ…まじでちびっこかって…
普段はあんな男らしい感じなのに。
「お前も。」
「いやwwなんで俺も?ww」
「寒いから。」
暖房いれればいいじゃーーーん。
俺である必要ないじゃーーーん。
めんどくせーーーーーーーえ。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
34 / 200