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18歳以上ですか?
4にしおりをはさみました!
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4
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1時間くらいして、母さんは気が済んだのか
また家を出ていった。
母さんは顔を殴ることは絶対しない。
だから痣は何とか服で隠せる。
体はめっちゃ痛いけど·····
時計を見ると7時半。
北皇高校は8時までに登校。
やばい遅刻する!!
いつものようにご飯は食べずに急いで家を出た。
家から学校までは徒歩30分
結局家を出たのは40分で、走れば間に合ったかもしれない。
でも、今日の俺には無理だ。
歩いていても、痛む体に鞭を打って走った。
それで間に合うはずもなく·····
ーーガラガラーー
「おい如月ー、初日から遅刻だぞー。」
既にチャイムが鳴ってホームルームの始まった教室に入ると、先生の声に合わせてみんなが俺を見てきた。
「寝坊しましたー。すいませーん。」
こうして笑顔で嘘の言い訳を言う。
誰も気にせず、また話し始めた先生の方を見る。
俺は静かに席に着いた。
後ろの席の人と少し目が合った気がした。
「じゃ、こんぐらいで終わりかな。」
そう言って先生は名簿を持って教室を出て行った。
昨日もあんまり寝れなかった俺は、机に顔を伏せて寝ようとした。
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